目黒駅

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目黒駅(めぐろえき)は、東京都品川区上大崎にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・東京急行電鉄(東急)・東京地下鉄(東京メトロ)・東京都交通局都営地下鉄)のである。

乗り入れ路線

以下の4路線が乗り入れている。

東急・東京メトロ・都営地下鉄の駅は、目黒線と南北線および三田線の間で相互直通運転を行っているため、3社局で構内を共用する共同使用駅(東急の管轄)となっている。

また、南北線と三田線は、当駅から白金高輪駅までの区間で駅・線路設備を共用している。当該区間については、南北線を運行する東京メトロが第一種鉄道事業者として施設を保有しており、三田線を運行する東京都交通局は第二種鉄道事業者となる。

歴史

駅名と所在地

駅名は目黒駅であるが、駅の所在地は目黒区ではなく品川区である。開設時に遡っても目黒村でなく大崎村に位置している。このような「駅名と市区町村名が一致しない」その他の例は、品川駅厚木駅習志野駅などがある(それぞれ港区海老名市船橋市に位置している)。

駅名選定の経緯は残されていないが、目黒不動尊目黒川など周辺には「目黒」を冠する名称が多い。設置場所については、蒸気機関車の煙や振動が農作物に悪影響を与えると心配した地元農民の反対運動のため、目黒川沿いに鉄道を建設する当初計画が変更されたとする伝承(目黒駅追上事件と称される)がある。

このような経緯から、当駅周辺では「目黒のさんま」にちなんで、品川区側と目黒区側の両方で「目黒のさんま祭り」がそれぞれ別の団体によって異なる日に、それぞれ開催されるという珍しい現象が起きている[2]

駅構造

JR東日本

島式ホーム1面2線を有する地上駅改札橋上と地下の2か所にある。

山手線では2012年(平成24年)度から2017年(平成29年)度にかけて各駅にホームドアを設置する計画があり、目黒駅では2010年(平成22年)8月28日から他駅に先行して供用が開始された[3]。目黒駅では過去、1992年(平成4年)にホームドアの設置試験が行われたことがあった。

のりば

番線 路線 方向 行先
1 山手線 内回り 品川東京上野方面
2 山手線 外回り 渋谷新宿池袋方面

(出典:JR東日本:駅構内図

東京急行電鉄・東京メトロ・都営地下鉄

島式ホーム1面2線を有する地下駅。前述の通り東急が駅を管轄しているため、フルスクリーン式ホームドアを採用している南北線では唯一の可動式ホーム柵設置駅である。

東急線開業当初は2面2線の地上相対式ホームを持つ頭端式の地上駅であり、駅ビルを持ち、東急ストアが入居していた。正面に改札口が設置されたほか、1番線のホーム中央に山手線ホームへの連絡改札口が設置されていた。1997年7月27日に現在の構造になったが、山手線ホームへの連絡改札口は引き続き設置され、東急とJRで別々になった。

自動券売機は東急・東京メトロ・都営地下鉄の3種類のものが設置されているので、目的地に応じた券売機を利用する必要がある。ただし、白金台駅白金高輪駅への乗車券購入は東京メトロ・都営地下鉄のどちらのものを利用しても差し支えなく行える。また、PASMOまたはSuicaへのチャージ・PASMOの新規発行や定期券(磁気・PASMO)の発行は駅業務を所轄している東急が行っていて、東京メトロ・東京都交通局の自動券売機ではチャージができない。

発車サイン音は1番線が東急で使われる電子ベル音であるのに対し、2番線は駅備え付けの電子ベル音装置がなく、代わりに南北線・三田線で使われている発車サイン音(A線)を車両から鳴らす。

東急の駅長所在駅であり、目黒駅管内として、当駅 - 洗足駅間を管理している。なお、東京メトロの駅としては、霞ヶ関駅務管区国会議事堂前地域の被管理駅[4]、都営地下鉄の駅としては、日比谷駅務管理所日比谷駅務区の被管理駅である[5]

東京メトロの駅の中では最南端に位置する。

のりば

番線 路線 行先
1 目黒線 大岡山多摩川武蔵小杉日吉方面
2 N 南北線 赤羽岩淵埼玉高速鉄道線 浦和美園方面
I 三田線 西高島平方面

当駅始発の南北線の列車は終夜運転以外では設定されていない。三田線・目黒線には当駅始発の列車が設定されている。

シーサスポイントについて

当駅の不動前寄りにシーサスポイントがある。2006年9月25日から2008年6月21日までは目黒線の上り列車のうちの当駅終着の各駅停車がこのポイントを経由して下りホームである1番線に到着した後、上りホーム2番線に到着する後続の上り急行へ接続後、下り各駅停車武蔵小杉行として発車していた。しかし、同年6月22日以降は多くが南北線・三田線直通となったため、ごく一部の折り返し列車しか使用されていない。この電車が発車した直後の1番線に後発の急行が到着し、武蔵小山で緩急接続を行うことになる。下りの奥沢行最終列車は上りホーム2番線から発車し、このポイントを経由する。

利用状況

  • JR東日本 - 2012年度の一日平均乗車人員は103,033人である[▲ 1]。JR東日本の駅の中では第33位。
  • 東京急行電鉄 - 2013年度の一日平均乗降人員は248,074人である[▲ 2]
  • 東京メトロ - 2012年度の一日平均乗降人員は98,495人である[▲ 3]
  • 都営地下鉄 - 2012年度の一日平均乗降人員は78,127人(乗車人員41,489人・降車人員39,580人)である[▲ 4]

なお、東京急行電鉄、東京メトロ、都営地下鉄は、いずれも直通人員を含んでいる。

各年度の一日平均乗車人員は下表のとおり。

年度別一日平均乗車人員[▲ 5]
年度 JR東日本 東京急行電鉄 都営地下鉄 東京メトロ
1992年(平成04年) 115,753 59,786 未開業 未開業
1993年(平成05年) 115,455 59,025
1994年(平成06年) 114,745 58,526
1995年(平成07年) 113,478 58,178
1996年(平成08年) 114,063 58,389
1997年(平成09年) 112,956 57,748
1998年(平成10年) 111,362 57,074
1999年(平成11年) [▲ 6] 110,348 56,459
2000年(平成12年) [▲ 7] 106,820 65,899 15,684 18,032
2001年(平成13年) [▲ 8] 99,547 83,365 23,123 25,677
2002年(平成14年) [▲ 9] 99,413 88,047 26,619 28,642
2003年(平成15年) [▲ 10] 98,561 91,128 28,055 31,716
2004年(平成16年) [▲ 11] 97,463 93,285 29,227 33,230
2005年(平成17年) [▲ 12] 98,344 95,141 30,940 35,660
2006年(平成18年) [▲ 13] 100,006 99,151 33,370 37,795
2007年(平成19年) [▲ 14] 105,073 107,148 37,044 42,934
2008年(平成20年) [▲ 15] 106,132 114,792 39,688 44,849
2009年(平成21年) [▲ 16] 104,923 118,170 41,353 45,666
2010年(平成22年) [▲ 17] 102,310 115,482 40,447 46,118
2011年(平成23年) [▲ 18] 101,998 116,049 39,997 46,680
2012年(平成24年) [▲ 1] 103,033 41,489
利用状況の出典

駅周辺

  • 権之助坂
    駅西口側目黒通りの坂の名称で一方通行の上下線に分かれている。ただし下り線は上大崎交差点から目黒駅東口ロータリー出口まで相互通行。下り線は江戸時代に目黒の名主であった菅沼権之助によって開かれた。幕府の意向に反したとの冤罪で処刑されたが、慕う庶民がその名を付けて現在に至っている。上り線の"新坂"は当初存在していなかったが、増加する交通量などに対応するため、1965年(昭和40年)以後に住宅地を開いて開通した。
  • 権之助坂商店街
    駅西口前周辺から権之助坂一帯の加盟店舗数250を超える商店街で、権之助坂商店街振興組合として8つの商店会から成っている[6]
  • 行人坂
    江戸時代のこと、権之助坂ができる前は江戸府内に入るルートとして大鳥神社から太鼓橋を渡り、途中江戸三大大火の一つ、明和9年(1772年明和の大火(行人坂の火事)の火元となった大円寺を右に見ながら江戸府内へ向かう主道であった。余りの急坂で大八車を引く人々からは不評であった。"権之助坂"が開通して庶民の苦しみは取り除かれた。
  • アトレ目黒
    駅の地上に建設されたJRアトレビルの商業エリア。建物は1967年に建てられ、当時はJR目黒駅ビルが目黒ステーションビル、駅隣のビルが目黒ターミナルビルとなっていた。後年ステーションビルはサンメグロ、ターミナルビルはマイメグロとなり、さらにその後マイメグロはmicと呼称が変更された。2000年には2棟共に改装となり、改装中の休業期間を経て2001年10月には2棟あわせてヒルトップガーデン目黒(サンメグロはヒルトップガーデングリーン館、マイメグロはヒルトップガーデンオレンジ館と呼称変更)となった。その後、再び改装を経て2005年(平成17年)12月にこのヒルトップガーデン目黒をATRE1(グリーン館建物がA館、オレンジ館建物がB館となっている)となっていたが、2014年 (平成26年) 2月をもってB館は閉館し、3月にはA館がリニューアルオープンした。JR東急目黒ビルの地上はもともと2002年4月からATREとしてオープンしていたが、ATRE1のオープンにともなってATRE2となっている。ATRE2には目黒区役所サービスセンターが設置されている[7]
  • 目黒雅叙園
    和風テイストのホテル結婚式場、会議、宴会、各種レストラン、保存建築(登録有形文化財)などがある。アニメーション映画千と千尋の神隠し』の湯屋などを思わせる造りが目を引く。駅から行人坂を下って徒歩で5分から6分程度。
  • 大鳥神社
    太鼓橋を渡って山手通りと目黒通りの立体交差点の横にある。2006年(平成18年)は鎮座1200年にあたっており、記念行事として、同年8月20日稚児と大人の行列、同年9月3日の例大祭には60余年振りの神輿宮入が執り行われた。初冬には、酉の市がある。
  • 学校法人杉野学園
    杉野服飾大学、杉野服飾大学短期大学部、ドレスメーカー学院。
  • 日出中学校・高等学校
    旧・日出女子学園中学校・高等学校、芸能コースが設置されており、在学生・卒業生に多くの芸能人がいる。
  • ホリプロ - 老舗芸能事務所。数多くの芸能人が所属している。
  • 日の丸自動車学校
    駅西口から徒歩6分。山手線から教習コースが望める。黒いビルに大きな目立つ赤い球がめり込んでいる。
  • EASE NEWYORK(イーズニューヨーク)・EASE PARIS(イーズパリ)
    ニューヨークパリの町並みを模した撮影スタジオ東急目蒲線線路跡地に建設された。
  • JR東急目黒ビル - アトレ目黒2やNTTアドビーコン・コミュニケーションズ本社
  • 新目黒東急ビル(旧・パイオニア本社跡地) - スターバックスコーヒージャパン本社
  • パークタワー目黒
  • その他、久米美術館、東急ストアなどがある。

バス路線

都営バス東急バスにより運行される以下の路線が発着する。

東口

乗り場 系統 主要経由地 行先 運行事業者
1番 品93 明治学院前・品川駅高輪口・品川車庫 大井競馬場 都営
明治学院前・品川駅高輪口 品川車庫
2番 黒77 天現寺橋・北青山三丁目・明治公園 千駄ヶ谷駅前 都営
橋86 愛育病院前・麻布十番駅前・御成門 新橋駅
愛育病院前・麻生十番駅・御成門 東京タワー
4番 東98 慶応義塾大前・東京タワー・経済産業省前 東京駅丸の内南口 東急

西口

乗り場 系統 主要経由地 行先 運行事業者
0番 東98 清水都立大学駅北口等々力七丁目 等々力操車所 東急
1番 黒09 中目黒駅下馬一丁目・下馬営業所・世田谷観音 野沢龍雲寺(循環) 東急
2番 黒06 祐天寺駅 三軒茶屋駅 東急
3番 黒01 清水 大岡山小学校前 東急
3B番 黒01 清水 東急
黒02 清水・都立大学駅北口 等々力七丁目 ※深夜バスのみ
4番 黒02 清水・都立大学駅北口・等々力七丁目・上野毛駅 二子玉川駅 東急
清水・都立大学駅北口 等々力七丁目
5番 黒07 清水・都立大学駅北口・日本体育大学前桜新町駅 弦巻営業所 東急

付記

当駅で配布されているポケット時刻表は東京急行電鉄のフォーマットのものになっている。

隣の駅

東日本旅客鉄道
山手線
五反田駅 - 目黒駅 - 恵比寿駅
東京急行電鉄
目黒線
急行
(南北線・三田線) - 目黒駅 (MG01) - 武蔵小山駅 (MG03)
各駅停車
(南北線・三田線) - 目黒駅 (MG01) - 不動前駅 (MG02)
東京地下鉄
N 南北線(線内は全列車が各駅に停車)
(東急目黒線) - 目黒駅 (N 01) - 白金台駅 (N 02)
東京都交通局
I 三田線(線内は全列車が各駅に停車)
(東急目黒線) - 目黒駅 (I 01) - 白金台駅 (I 02)

脚注

  1. 定期券うりばのご案内(インターネット・アーカイブ)
  2. 目黒駅東側は品川区・目黒駅前商店街振興組合によって開催され、目黒駅西側から少し離れた目黒区内では目黒のさんま祭気仙沼実行委員会によって開催される。
  3. 当初は7・10号車が6扉車を含むためこの部分は設置せず、4扉車置き換えが完了した2011年9月にこの2両分も設置を行った。
  4. 東京メトロハンドブック
  5. 東京都交通局駅務管理所処務規程
  6. 権之助坂商店街 公式サイト
  7. なお、目黒区役所サービスセンターか設置されているATRE2の地番は東京都品川区上大崎3-1-1である。


関連項目

外部リンク