「魔法少女リリカルなのは」の版間の差分

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;魔法少女リリカルなのは
 
;魔法少女リリカルなのは
# [[ivory (アダルトゲームブランド)|ivory]]制作・[[スペースプロジェクト#JANIS|JANIS]]発売の[[アダルトゲーム|18禁]][[恋愛シミュレーションゲーム]]作品『[[とらいあんぐるハート#とらいあんぐるハート3 ~Sweet Songs Forever~|とらいあんぐるハート3 ~Sweet Songs Forever~]]』において、ゲームクリア後のおまけシナリオとして収録された「CMスポット」において新番組として予告された架空の[[テレビアニメ]]作品のタイトル。本編のパロディ的な内容で嘘企画であると明記されており、後に実際に制作された作品である2.~4.のいずれとも全くの別物である。
+
* [[ivory (アダルトゲームブランド)|ivory]]制作・[[スペースプロジェクト#JANIS|JANIS]]発売の[[アダルトゲーム|18禁]][[恋愛アドベンチャーゲーム]]作品『[[とらいあんぐるハートシリーズ|とらいあんぐるハート]]』シリーズ内の作品。
# 1.の[[ファンディスク]]『[[とらいあんぐるハート#とらいあんぐるハート3 リリカルおもちゃ箱|とらいあんぐるハート3 リリカルおもちゃ箱]]』に収録されているミニシナリオ。狭義にはこの作品が4.の原作にあたる<ref>広義には[[とらいあんぐるハート]]シリーズ全体を指す。</ref>が、実質的には1.をはじめとした[[とらいあんぐるハート]]シリーズの後日談にあたる作品であり4.とは全くの別物である。
+
# 『[[とらいあんぐるハート3 〜Sweet Songs Forever〜]]』において、ゲームクリア後のおまけシナリオとして収録された「CMスポット」において新番組として予告された架空のテレビアニメ作品のタイトル。本編のパロディ的な内容で嘘企画であると明記されており、後に実際に制作された以下に挙げるいずれの作品とも全くの別物である。
# [[とらいあんぐるハート#とらいあんぐるハート ~Sweet Songs Forever~|1.のOVA版]]に先行して発売されたミュージッククリップ集『[[とらいあんぐるハート#とらいあんぐるハート ~Sweet Songs Forever~ サウンドステージVA|とらいあんぐるハート ~Sweet Songs Forever~ サウンドステージVA]]』に2.のオープニングアニメという名目で収録されている短編アニメ作品<ref>正式なタイトルは『'''リリカル・マジック ~素敵な魔法~'''』。また、曲名でもある。</ref>。なお、この作品及びOVA本編は4.と同一スタッフによる制作である。
+
# 1.の[[ファンディスク]]『[[とらいあんぐるハート3 リリカルおもちゃ箱]]』に収録されているミニシナリオ。狭義にはこの作品がテレビアニメ版の原作にあたる<ref>広義には[[とらいあんぐるハートシリーズ]]全体を指す。</ref>が、実質的には1.をはじめとした[[とらいあんぐるハートシリーズ]]全体の後日談にあたる作品でありテレビアニメ版とは全くの別物である。
# 1.~3.から[[スピンオフ作品|スピンオフ]]し、世界設定を大幅に変更した上で制作された[[テレビアニメ]]作品。以下のシリーズ3作品からなる。
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# [[とらいあんぐるハート3 〜Sweet Songs Forever〜#とらいあんぐるハート 〜Sweet Songs Forever〜|1.のOVA版]]に先行して発売されたミュージッククリップ集『[[とらいあんぐるハート3 〜Sweet Songs Forever〜#とらいあんぐるハート 〜Sweet Songs Forever〜 サウンドステージVA|とらいあんぐるハート 〜Sweet Songs Forever〜 サウンドステージVA]]』に2.のオープニングアニメという名目で収録されている短編アニメ作品<ref>正式なトラックタイトルは『'''リリカル・マジック 〜素敵な魔法〜'''』。また、曲名でもある。</ref>。なお、この作品及びOVA本編はテレビアニメ版と同一スタッフによる制作である。
## 第1期『'''魔法少女リリカルなのは'''』は、2004年10月から2004年12月にかけて全13話が放送された。
+
* 上記から[[スピンオフ作品|スピンオフ]]し、世界設定を大幅に変更した上で制作された[[テレビアニメ]]作品のシリーズ。<br />''シリーズ全体の概要に関しては[[魔法少女リリカルなのはシリーズ]]を、登場人物に関しては[[魔法少女リリカルなのはシリーズの登場人物]]を参照。''
## 第2期『'''魔法少女リリカルなのはA's'''(エース)』は、2005年10月から2005年12月にかけて全13話が放送された。
+
# 第1期『'''魔法少女リリカルなのは'''』は、2004年10月から2004年12月にかけて全13話が放送された。'''本項ではこの作品について記述する。'''
## 第3期『'''[[魔法少女リリカルなのはStrikerS]]'''(ストライカーズ)』は、2007年4月から放送中である。全26話予定。
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# 第2期『'''[[魔法少女リリカルなのはA's]]'''(エース)』は、2005年10月から2005年12月にかけて全13話が放送された。
本項では主に4.のシリーズの全体的な概要と第1期および第2期について記述する。第3期に関しては[[魔法少女リリカルなのはStrikerS|個別項目]]を、登場人物に関しては[[魔法少女リリカルなのはシリーズの登場人物]]を参照。また、1.~3.に関しては[[とらいあんぐるハート]]を参照。
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# 第3期『'''[[魔法少女リリカルなのはStrikerS]]'''(ストライカーズ)』は、2007年4月から2007年9月にかけて全26話が放送された。
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# 劇場版『'''[[魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st]]'''』の製作が2008年7月に発表された。第1期をベースとした、新設定・新デザインによるパラレルストーリー<ref>[[メガミマガジン]]通巻100号記念特大号「魔法少女リリカルなのは特集」/[http://www.mainichi.jp/enta/mantan/news/20080730mog00m200023000c.html 魔法少女リリカルなのは:劇場版アニメ化決定 第1シリーズをリニューアルし09年公開へ(まんたんウェブ) - 毎日jp(毎日新聞)]</ref>。
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# 第4期は以下の2作品からなる。
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#* 『'''[[魔法戦記リリカルなのはForce]]'''(フォース)』は、「[[娘TYPE]]」Vol.1から連載中の漫画作品。
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#* 『'''[[魔法少女リリカルなのはViVid]]'''(ヴィヴィッド)』は、「[[月刊コンプエース]]」2009年7月号から連載中の漫画作品。
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|タイトル=魔法少女リリカルなのはA's THE COMICS
 
|作者=[[都築真紀]]
 
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|掲載誌=[[メガミマガジン]]・[[メガミマガジン#コミックキラリティー|コミックキラリティー]]
 
|レーベル=[[月刊コミックNORA|ノーラコミックス]]
 
|発売日=2006年2月18日
 
|開始=2005年8月
 
|終了=2006年1月
 
|巻数=全1巻
 
|話数=全8話
 
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}}
 
{{Infobox animanga/TVAnime
 
|タイトル=魔法少女リリカルなのはA's
 
|原作=[[都築真紀]]/[[ivory (アダルトゲームブランド)|ivory]]
 
|監督=[[草川啓造]]
 
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|シリーズ構成=
 
|脚本=[[都築真紀]]
 
|キャラクターデザイン=[[奥田泰弘]]
 
|メカニックデザイン=
 
|アニメーション制作=[[セブン・アークス]]
 
|製作=なのはA's PROJECT
 
|放送局=[[千葉テレビ放送|ちばテレビ]]・[[テレビ埼玉]]・[[三重テレビ]]<br />[[サンテレビ]]・[[テレビ神奈川|tvk]]
 
|放送開始=2005年10月
 
|放送終了=2005年12月
 
|話数=全13話
 
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{{Infobox animanga/RadioDrama
 
|メディア=ドラマCD
 
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|販売元=[[キングレコード]]
 
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|開始=2005年11月23日
 
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|メディア=ドラマCD
 
|タイトル=魔法少女リリカルなのはA's サウンドステージM
 
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|発売日=2005年11月30日
 
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|その他=2006年1月号付録
 
 
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{{Infobox animanga/Other
 
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|タイトル=関連作品
 
|タイトル=関連作品
 
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* [[魔法少女リリカルなのはStrikerS]]
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* [[魔法少女リリカルなのはシリーズ]]
* [[とらいあんぐるハート]]
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** [[魔法少女リリカルなのはStrikerS]]
 +
** [[魔法戦記リリカルなのはForce]]
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** [[魔法少女リリカルなのはViVid]]
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 +
* [[とらいあんぐるハートシリーズ]]
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** [[とらいあんぐるハート3 〜Sweet Songs Forever〜]]
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** [[とらいあんぐるハート'S サウンドステージ]]
 
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『'''魔法少女リリカルなのは'''』('''まほうしょうじょりりかるなのは'''、英:''Magical girl lyrical Nanoha'')シリーズは、2004年10月から2007年9月にかけて[[UHFアニメ|独立UHF系]]([[幹事局]]は全シリーズ[[テレビ埼玉|テレ玉]]{{要出典}})で全3シリーズが放送された<ref>第3期の放送予定を含む。</ref>[[テレビアニメ]]作品、及びこれを中心とした[[ドラマCD]]作品、[[漫画]]作品、[[ライトノベル]]作品である。『'''リリなの'''』と略されることがある。
+
{{ウィキプロジェクト アニメ}}
 +
『'''魔法少女リリカルなのは'''』(まほうしょうじょリリカルなのは、{{lang-en-short|Magical girl lyrical Nanoha}})は、[[全国独立UHF放送協議会|独立UHF系各局]]で2004年10月から12月にかけて全13話が放送された[[テレビアニメ]]作品。『[[魔法少女リリカルなのはシリーズ]]』の第1期の作品である。
  
2006年8月の[[コミックマーケット|コミックマーケット70]]において第3期シリーズ『[[魔法少女リリカルなのはStrikerS]](ストライカーズ)』の制作が発表され、2007年4月から放送中である。
+
キャッチコピーは「'''魔法少女、はじめました。'''」
  
 
== 概要 ==
 
== 概要 ==
=== 作品の成立 ===
+
本作は、[[テレビアニメ]]としての、『[[魔法少女リリカルなのはシリーズ]]』の第1作目にあたり、良くも悪くもこのシリーズの流れを決定付けた作品である。
本シリーズは、2000年に[[ivory (アダルトゲームブランド)|ivory]]が制作し[[スペースプロジェクト#JANIS|JANIS]]が発売した[[アダルトゲーム|18禁]][[恋愛シミュレーションゲーム]]作品『[[とらいあんぐるハート#とらいあんぐるハート3 ~Sweet Songs Forever~|とらいあんぐるハート3 ~Sweet Songs Forever~]]』(通称『とらハ3』)のおまけの「CMスポット」という名前のCMテロップ(この段階ではスタッフがシャレで作った'''嘘企画'''であった)と、それを発展させた2001年発売の同作の[[ファンディスク]]『[[とらいあんぐるハート#とらいあんぐるハート3 リリカルおもちゃ箱|とらいあんぐるハート3 リリカルおもちゃ箱]]』内のミニシナリオ全13話を原作とした[[テレビアニメ]]シリーズであり、[[スピンオフ作品]]の一種である。
+
  
アニメ本編3シリーズと、本編のサイドストーリーとキャラクターソングを収録した[[ドラマCD]]『サウンドステージ01~03』『サウンドステージA's01~03』各3巻、原作者[[都築真紀]]による小説作品『魔法少女リリカルなのは』<ref>一連の作品は全体でひとつの作品として構成されている(ただし一応アニメ本編のみを見てもストーリーは分かるようになっている)が、この小説版のみは第1期本編の後半部分を再構成したものとなっている。</ref>及び原作・[[都築真紀]]、作画・[[長谷川光司]]の漫画作品『魔法少女リリカルなのはA's THE COMICS』『魔法少女リリカルなのはStrikerS THE COMICS』からなる。
+
原作となったゲーム『[[とらいあんぐるハートシリーズ]]』のシナリオを担当した[[都築真紀]]が本作の全話の脚本も担当したのだが、当初から都築は「ゲームをそのままアニメ化することは難しい」という持論を持っており、また原作の『リリカルなのは』は『とらいあんぐるハート』という土壌があって初めて成立するもので、原作の『リリカルなのは』の部分だけをアニメ化しても上手くいかないと考えていたため、登場人物の設定を流用しただけで、内容についてはオリジナルで行くことに決めていた<ref name="vfb">『魔法少女リリカルなのは/魔法少女リリカルなのはA's ビジュアルファンブック』[[晋遊舎]]、2006年、138ページ。</ref>。また、当初から[[UHFアニメ]]として深夜に放送されることは決まっていたため、その時間帯に視聴する層にアピールするため、派手なアクションを取り入れたとも語っている<ref name="vfb" />。
  
[[テレビアニメ]]化にあたっては、原作のシナリオを担当した[[都築真紀]]が自ら脚本を手がけているが、世界観や[[魔法少女リリカルなのはシリーズの登場人物|登場人物]]の設定等が原作とは大幅な変更がなされている。都築自身も原作とは[[パラレルワールド]]であるとの意味の発言を、自身のサイトや雑誌のインタビューなどでしている。
+
一方で、原作では重要なファクターだった男女間の恋愛というものは本作では極力オミットされ<ref>同サイトのweb拍手レス「[http://web.archive.org/web/20060903220425/homepage1.nifty.com/tuz/log2005-1.htm 過去ログ(*´A`)2005年1月〜]」の5/10などを信じるならば、恋愛もまた「アニメで表現するのは難しい」テーマだと考えていたようだ。</ref>、代わりになのはと、当初敵対する立場だったフェイトという2人の少女の間で、次第に友情が育まれていく様が丁寧に描かれていた。
  
=== 評価 ===
+
また、従来は単なる「道具」としてしか描かれないことが多かった「魔法の杖」を、自立判断し英語で喋る<ref>担当声優にネイティブスピーカーを起用していたことも。</ref>パートナーとして描いたことも特徴の1つである。
元々、原作は上記のようにファンに向けた[[ジョーク]]から生まれ、[[恋愛]]モノとして形を得たが、テレビアニメ版は打って変わってシリアスな[[魔法少女]]モノである。アニメ化の時点や各シリーズ毎でキャラクターの性格や作風に若干の差異がある。
+
  
序盤は典型的な「変身ヒロインもの」の作風だが、次第に派手な演出の戦闘が目立つようになり、最終的には「'''熱血バトル魔法アクションアニメ'''」<ref>『A's』のDVDのCM(このCMはDVD第4巻に映像特典として収録されている)で実際に使用されたキャッチコピーである。</ref>や「魔'''砲'''少女アニメ」<ref>主人公・[[高町なのは]]役の[[田村ゆかり]]の発言から。ちなみに田村がラジオドラマ版に出演していた『[[成恵の世界]]』の[[劇中劇]]『[[魔砲少女四号ちゃん]]』からの借用でもあるが、内容的には無関係である(田村は『[[魔砲使い黒姫]]』を知っていて言っているのかどうかについては不明)。</ref>と言われるまでなった。
+
<!--これらの点を、視聴者はおおむね好意的に受け止め、製作側も試聴者側の好評を得て、放送終了後いくばくもたたないうちに、-->
 +
<!--検証不能な部分をコメントアウト-->
 +
2004年12月に、全13話の放映を終了した『魔法少女リリカルなのは』だったが、翌年2月のファンイベント「リリカルパーティ」にて、早くも続編である『[[魔法少女リリカルなのはA's]]』の製作が公式に発表された。
  
「呪文をソフトウェアとみなす」「魔法発動に[[テクノロジー]]的な要素を用いる」など、「[[魔法]]」を、「幻想」ではなく、「超科学」的存在として扱っている。こうした魔法的要素に科学技術的概念を取り入れる、あるいは、魔法と科学を同一の体系的軸線上に位置づける発想については、SF作家・[[アーサー・C・クラーク]]の「高度に発達した科学は魔法と区別がつかない」という言葉などにも垣間見られる。
+
== ストーリー ==
 +
自称・平凡な小学3年生'''[[高町なのは]]'''は言葉を話す[[フェレット]]が負傷し倒れているところを発見、保護する。フェレットの正体は異世界ミッドチルダからやってきた少年'''ユーノ・スクライア'''だった。
  
{{ネタバレ}}
+
彼がこの世界に来た理由。それは彼が発掘した'''ロストロギア'''(異世界に存在した高度な魔法技術の遺産)「'''ジュエルシード'''」が散らばってしまったためであった。成り行きから事情を知ったなのはは、ユーノと共にジュエルシードを集め、封印することを決意した。
 +
<!--ユーノから魔法の訓練を受けながら、順調にジュエルシードを集めていたなのは。だがその前に、同じくジュエルシードを集める黒衣の魔法少女、'''フェイト・テスタロッサ'''が現れる。心ならずもフェイトとジュエルシードを奪い合う羽目になるなのは、突如現れた第三勢力の時空管理局と、そこに所属する魔法使い、クロノの登場。そして、次第に明らかになっていくフェイトの目的と、その背後にいる人物の存在。複雑になってゆく事態の中で、フェイトに寂しさの影を感じたなのはは、彼女と友達になりたいと願うようになっていく。-->
  
== あらすじ ==
+
== 登場人物 ==
=== 魔法少女リリカルなのは ===
+
{{see|魔法少女リリカルなのはシリーズの登場人物}}
キャッチコピーは「'''魔法少女、はじめました。'''」。
+
  
自称・平凡な小学3年生'''[[高町なのは]]'''は異世界ミッドチルダからやってきた言葉を話す[[フェレット]]、'''ユーノ・スクライア'''が負傷し倒れているところを発見、保護する。
+
== 用語 ==
 
+
;ロストロギア
彼がこの世界に来た理由。それは彼が発掘した'''ロストロギア'''(異世界に存在した高度な魔法技術の遺産)「'''ジュエルシード'''」が散らばってしまったためであった。成り行きから事情を知ったなのはは、ユーノと共にジュエルシードを集め、封印する事を決意した。
+
:過去に何らかの要因で消失した世界、ないしは滅んだ古代文明で造られた遺産の総称。多くは現存技術では到達出来ていない超高度な技術で造られた物で、使い方次第では世界はおろか全次元を崩壊させかねない程危険な物もあり、これらを確保・管理する事が「時空管理局」の任務の一つである。
 
+
;ジュエルシード
=== 魔法少女リリカルなのはA's ===
+
:「ロストロギア」の一種で、碧眼の瞳を思わせる色と形状をした宝石。
キャッチコピーは「'''魔法少女、続けています。'''」。
+
:全部で21個存在し、それぞれシリアルナンバーとして[[ローマ数字]]がふられている。一つ一つが強大な「魔力」の結晶体で、周囲の生物が抱いた願望(自覚の有る無しに関わらず)を叶える特性を持っている。ユーノ・スクライアが発掘、その後の事故で海鳴市周辺に漂流する。
 
+
:「PT事件」の中核であると同時に、高町なのはが「魔導師」となり、フェイト・テスタロッサや「時空管理局」と出会うきっかけとなった「ロストロギア」である。
次元世界を揺るがした「'''PT事件(プレシア・テスタロッサ事件)'''」からおよそ半年後の12月。'''[[高町なのは]]'''は戦いを通じて得た絆を胸に魔法の訓練を続けていた。
+
:なお、後年の事件である「JS事件」([[魔法少女リリカルなのはStrikerS]]参照)でも登場する。
 
+
;プロジェクトF.A.T.E
ある夜、そんな彼女の下に「所属不明の魔導師が急速接近中」との警告が響く。不穏なものを感じながらも、それを迎えるべく家を出るなのは。それが、後に「'''闇の書事件'''」と呼ばれる、ある冬の悲しく優しい出来事の幕開けだった。
+
:詳細は[[魔法少女リリカルなのはStrikerS#用語|こちら]]。
 +
;傀儡兵(くぐつへい)
 +
:所有者の意に従い、行動する人型機械。往々にして戦闘用であり、西洋風の鎧と武器を武装した様な姿をしている。
 +
;アルハザード<ref> 原作の[[都築真紀]]は[[ワイルドアームズシリーズ]]のファンであり、ワイルドアームズシリーズにも人物として「[[ワイルドアームズ#魔族|アルハザード]]」が登場する。</ref>
 +
:またの名を「忘れられし都」。古代ベルカよりさらに昔に存在したといわれている世界で、そこには時を操り、死者さえも蘇らせる秘術があるという。だが次元断層に沈みその存在は伝説上のものとされ、実在しないというのが通説。しかしプレシア・テスタロッサはジュエルシードの力で次元震を起こしアルハザードへの航行を果たそうとした事から、リンディ・ハラオウンは「彼女はアルハザードの実在を確認していたのではないか」と推測した。<ref>『[[魔法少女リリカルなのはStrikerS]]』でも取り上げられ「アルハザードの遺児」なる人物が出てくるが本作の段階ではまだ具体的な設定が作られておらず、都築もアトランティスやムー大陸のようなものとコメントしている。</ref>
 +
;虚数空間
 +
:次元断層によって引き起こされる空間の穴。あらゆる魔法が消去される無限の空間が広がり、一度落ちれば重力の続く限り墜落を続け、二度と出る事は出来ない。
 +
;海鳴市
 +
:海に隣接した街で、第1期からA'sまでの主な舞台。海辺といっても山もあれば丘もあり、果てには温泉宿やスーパー銭湯も備えた、至れり尽くせりな街。登場人物のほとんどはこの街に住んでいる。土地に関する設定は原作からの変更がほとんど無いため[[とらいあんぐるハートシリーズ#地名|こちら]]も参照。
 +
;翠屋
 +
:海鳴市にある、高町家が家族営業する喫茶店。洋菓子類の販売も行っており、店の雰囲気や味には定評がある。今でこそ人気の店だが、一時は高町士郎の重傷によって経営が傾いたことがある。
  
 
== スタッフ ==
 
== スタッフ ==
=== 魔法少女リリカルなのは ===
 
 
* 原作:[[都築真紀]]/[[ivory (アダルトゲームブランド)|ivory]]
 
* 原作:[[都築真紀]]/[[ivory (アダルトゲームブランド)|ivory]]
 
* 監督:[[新房昭之]]
 
* 監督:[[新房昭之]]
* 脚本:[[都築真紀]]
+
* プロデューサー:[[三嶋章夫]]
* キャラクターデザイン:[[奥田泰弘]]
+
* スーパーバイザー:田中辰弥
* 美術監督・美術設定:[[片平真司]]
+
* 脚本:都築真紀
* 色彩設定:[[田崎智子]]
+
* [[キャラクターデザイン]]:奥田泰弘
* 撮影監督:[[森下成一]]
+
* [[美術監督]]・美術設定:片平真司
* 文芸監修:[[久島一仁]]
+
* [[色彩設定]]:田崎智子
* プロップデザイン:[[斎藤良成]]
+
* [[撮影監督]]:森下成一
* ビジュアルエフェクト:[[藤野智史]]([[スタジオトゥインクル]])、[[草川啓造]]
+
** 撮影:スタジオトゥインクル
* 編集:[[関一彦]]
+
* 文芸監修:久島一仁
 +
* プロップデザイン・メカニック作画監督:[[斉藤良成|斎藤良成]]
 +
* ビジュアルエフェクト:藤野智史(スタジオトゥインクル)、[[草川啓造]]
 +
* 編集:関一彦(関編集室)
 +
** ビデオ編集:[[東京現像所]](山本洋平、居村智仁)
 
* 音楽:[[佐野広明]]
 
* 音楽:[[佐野広明]]
* 音響監督:[[亀山俊樹]]
+
* [[音響監督]]:[[亀山俊樹]]
* エグゼクティブプロデューサー:[[田中勇 (プロデューサー)|田中勇]]
+
* ミキサー:大坪恵美
* プロデューサー:[[三嶋章夫]]
+
* 音響効果:高梨絵美([[ena (音響効果)|ena]]
* アニメーションプロデューサー:[[上村修]]
+
* 録音スタジオ:OPレクエイムスタジオ
 +
* 音響制作:[[オムニバスプロモーション]]
 +
* オープニングアニメーション
 +
** 演出:草川啓造、作画監督:奥田泰弘
 +
* エンディングアニメーション:[[鈴木博文 (アニメーター)|鈴木博文]]
 +
* 制作デスク:千原剛
 +
* 制作管理:高江勇次
 +
* プロモーション:曾津明子、石岡朋子、向後友紀子
 +
* アシスタントプロデューサー:岩瀬繁功
 +
* [[エグゼクティブプロデューサー]]:田中勇
 +
* アニメーションプロデューサー:上村修
 
* アニメーション制作:[[セブン・アークス]]
 
* アニメーション制作:[[セブン・アークス]]
* [[グロス請け|制作協力]]:[[アークトゥールス]](1・2・5・6・8~13話)、[[サニーサイドアップ]](3話)、[[フィール (アニメーション制作会社)|フィール]](4・7話)
+
* [[グロス請け|制作協力]]:[[アークトゥールス]](1・2・5・6・8〜13話)、[[サニーサイドアップ (アニメ制作会社)|サニーサイドアップ]](3話)、[[フィール (アニメーション制作会社)|フィール]](4・7話)
 
+
* 製作:[[製作委員会方式|なのはPROJECT]]
=== 魔法少女リリカルなのはA's ===
+
* 原作:[[都築真紀]]/[[ivory (アダルトゲームブランド)|ivory]]
+
* 監督:[[草川啓造]]
+
* 脚本:[[都築真紀]]
+
* キャラクターデザイン:[[奥田泰弘]]
+
* 技術監督・美術設定:[[片平真司]]
+
* 色彩設定:[[田崎智子]]
+
* ビジュアルデザイン:[[斎藤良成]]
+
* ビジュアルエフェクト:[[南口大助]]
+
* 撮影監督:[[小澤次雄]](あどりぶ)
+
* 編集:[[関一彦]]([[関編集室]])
+
* 音楽:[[佐野広明]]
+
* 音響監督:[[亀山俊樹]]
+
* アニメーション制作:[[セブン・アークス]]
+
* [[グロス請け|制作協力]]:[[アークトゥールス]](1・3・5~13話)、[[スタジオ旗艦]](4話)
+
  
 
== 主題歌 ==
 
== 主題歌 ==
=== 魔法少女リリカルなのは ===
+
; オープニングテーマ「[[innocent starter]]」
;オープニング「[[innocent starter]]」
+
: 作詞:水樹奈々 作曲・編曲:大平勉 歌:[[水樹奈々]]([[キングレコード]])
:作詞:水樹奈々 作曲・編曲:大平勉 歌:[[水樹奈々]]
+
; エンディングテーマ「[[Little Wish 〜lyrical step〜]]」
;エンディング「[[Little Wish~lyrical step~]]」
+
: 作詞:[[椎名可憐]] 作曲・編曲:[[太田雅友]] 歌:[[田村ゆかり]]([[コナミデジタルエンタテインメント|コナミメディアエンタテインメント]])
:作詞:[[椎名可憐]] 作曲・編曲:[[太田雅友]] 歌:[[田村ゆかり]]
+
; 挿入歌(第12話)「[[ALIVE&KICKING|Take a shot]]」
;挿入歌(第12話)「[[ALIVE&KICKING|Take a shot]]」
+
: 作詞・作曲・編曲:[[矢吹俊郎]] 歌:水樹奈々
:作詞・作曲・編曲:矢吹俊郎 歌:[[水樹奈々]]
+
 
+
=== 魔法少女リリカルなのはA's ===
+
;オープニング「[[ETERNAL BLAZE]]」
+
:作詞:[[水樹奈々]] 作曲・編曲:[[上松範康]] 歌:[[水樹奈々]]
+
;エンディング「[[Spiritual Garden]]」
+
:作詞:[[三井ゆき子]] 作曲・編曲:[[太田雅友]] 歌:[[田村ゆかり]]
+
;挿入歌(第11話):「[[Snow Rain]]」
+
:作詞:[[都築真紀]] 作曲:[[happy soul man]] 編曲:[[安井歩]] 歌:[[植田佳奈]]
+
;挿入歌(第12話):「[[SUPER GENERATION|BRAVE PHOENIX]]」
+
:作詞・作曲・編曲:[[上松範康]] 歌:[[水樹奈々]]
+
  
== サブタイトル ==
+
==サブタイトル ==
=== 魔法少女リリカルなのは ===
+
{| class="wikitable" style="font-size:small"
{| border="1" class="wikitable" style="margin-left:auto; margin-right:auto;"
+
 
|-
 
|-
! サブタイトル
+
!話数!!サブタイトル!!脚本!!演出!!絵コンテ!!作画監督!!総作画監督!!DVD収録巻
! 脚本
+
! 演出
+
! 絵コンテ
+
! 作画監督
+
! DVD収録巻
+
 
|-
 
|-
| 第一話 それは不思議な出会いなの?
+
|1||それは不思議な出会いなの?||rowspan="13"|[[都築真紀]]||[[草川啓造]]||一分寸僚安||奥田泰弘||rowspan="2"|-||rowspan="3"|Vol.1
| rowspan="13" | [[都築真紀]]
+
| [[草川啓造]]
+
| [[一分寸僚安]]
+
| [[奥田泰弘]]
+
| rowspan="3" | Vol.1
+
 
|-
 
|-
| 第二話 魔法の呪文はリリカルなの?
+
|2||魔法の呪文はリリカルなの?||秋田谷典昭||田所修||田中千幸
| [[秋田谷典昭]]
+
| [[田所修]]
+
| [[田中千幸]]
+
 
|-
 
|-
| 第三話 街は危険がいっぱいなの?
+
|3||街は危険がいっぱいなの?||守田芸成||[[小寺勝之|こでらかつゆき]]||高梨光||奥田泰弘
| [[守田芸成]]
+
| [[こでらかつゆき]]
+
| [[奥田泰弘]](総作画監督)<br />[[高梨光]](作画監督)
+
 
|-
 
|-
| 第四話 ライバル!?もうひとりの魔法少女なの!
+
|4||ライバル!?もうひとりの魔法少女なの!||colspan="2" align="center"|阿部雅司||[[大田和寛]]||rowspan="2"|-||rowspan="3"|Vol.2
| [[阿部雅司 (アニメーター)|阿部雅司]]
+
| [[阿部雅司 (アニメーター)|阿部雅司]]
+
| [[大田和寛]]
+
| rowspan="3" | Vol.2
+
 
|-
 
|-
| 第五話 ここは湯のまち、海鳴温泉なの!
+
|5||ここは湯のまち、海鳴温泉なの||[[斉藤良成]]||rowspan="2"|こでらかつゆき||斉藤良成
| [[斉藤良成]]
+
| [[こでらかつゆき]]
+
| [[斉藤良成]]
+
 
|-
 
|-
| 第六話 わかりあえない気持なの?
+
|6||わかりあえない気持ちなの?||上坪涼樹||田中千幸||奥田泰弘
| [[上坪涼樹]]
+
| [[こでらかつゆき]]
+
| [[奥田泰弘]](総作画監督)<br />[[田中千幸]](作画監督)
+
 
|-
 
|-
| 第七話 三人目の魔法使いなの!?
+
|7||三人目の魔法使いなの!?||colspan="2" align="center"|阿部雅司||大田和寛||-||rowspan="3"|Vol.3
| [[阿部雅司 (アニメーター)|阿部雅司]]
+
| [[阿部雅司 (アニメーター)|阿部雅司]]
+
| [[大田和寛]]
+
| rowspan="3" | Vol.3
+
 
|-
 
|-
| 第八話 それは大いなる危機なの?
+
|8||それは大いなる危機なの?||西山明樹彦||田所修||高鉾誠||奥田泰弘
| [[西山明樹彦]]
+
| [[田所修]]
+
| [[奥田泰弘]](総作画監督)<br />[[高鉾誠]](作画監督)
+
 
|-
 
|-
| 第九話 決戦は海の上でなの
+
|9||決戦は海の上でなの||上坪涼樹||こでらかつゆき||友岡新平||-
| [[上坪涼樹]]
+
| [[こでらかつゆき]]
+
| [[友岡新平]]
+
 
|-
 
|-
| 第十話 それぞれの胸の誓いなの
+
|10||それぞれの胸の誓いなの||中山岳洋||rowspan="2"|田所修||中山岳洋||rowspan="3"|奥田泰弘||rowspan="2"|Vol.4
| [[中山岳洋]]
+
| [[田所修]]
+
| [[奥田泰弘]](総作画監督)<br />[[中山岳洋]](作画監督)
+
| rowspan="2" | Vol.4
+
 
|-
 
|-
| 第十一話 思い出は時の彼方なの
+
|11||思い出は時の彼方なの||草川啓造||田中千幸
| [[草川啓造]]
+
| [[田所修]]
+
| [[奥田泰弘]](総作画監督)<br />[[田中千幸]](作画監督)
+
 
|-
 
|-
| 第十二話 宿命が閉じるときなの
+
|12||宿命が閉じるときなの||斉藤良成||rowspan="2"|こでらかつゆき||金子誠・水上ろんど<br />斉藤良成(メカニック)<br />友岡新平(エフェクト)||rowspan="2"|Vol.5
| [[斉藤良成]]
+
| [[こでらかつゆき]]
+
| 脚注参照<ref>総作画監督:[[奥田泰弘]]、作画監督:[[金子誠 (アニメーター)|金子誠]]・[[水上ろんど]]、メカニック作画監督:[[斉藤良成]]、エフェクト作画監督:[[友岡新平]]。</ref>
+
| rowspan="2" | Vol.5
+
 
|-
 
|-
| 第十三話 なまえをよんで
+
|13||なまえをよんで||上坪涼樹||奥田泰弘||-
| [[上坪涼樹]]
+
| [[こでらかつゆき]]
+
| [[奥田泰弘]]
+
|}
+
 
+
=== 魔法少女リリカルなのはA's ===
+
{| border="1" class="wikitable" style="margin-left:auto; margin-right:auto;"
+
|-
+
! サブタイトル
+
! 脚本
+
! 演出
+
! 絵コンテ
+
! 作画監督
+
! DVD収録巻
+
|-
+
| 第一話 はじまりは突然になの
+
| rowspan="13" | [[都築真紀]]
+
| [[草川啓造]]
+
| [[草川啓造]]
+
| [[奥田泰弘]]
+
| rowspan="3" | Vol.1
+
|-
+
| 第二話 戦いの嵐、ふたたびなの
+
| [[斎藤良成]]
+
| [[武蔵境孝]]
+
| [[奥田泰弘]](総作画監督)<br />[[内田孝]](作画監督)<br />[[斎藤良成]](エフェクト作画監督)
+
|-
+
| 第三話 再会、そしてお引っ越しなの!
+
| [[栗本宏志]]
+
| [[武蔵境孝]]
+
| [[奥田泰弘]](総作画監督)<br />[[尾尻進矢]](作画監督)
+
|-
+
| 第四話 新たなる力、起動なの!
+
| [[佐土原武之]]
+
| [[三島由紀世]]<br />[[佐土原武之]]<br />[[斎藤良成]]
+
| [[奥田泰弘]](総作画監督)<br />[[澤崎誠]](作画監督)
+
| rowspan="2" | Vol.2
+
|-
+
| 第五話 それは小さな願いなの(前編)
+
| [[西村博昭]]
+
| [[武内宣之]]
+
| [[奥田泰弘]](総作画監督)<br />[[宇佐美皓一]](作画監督)
+
|-
+
| 第六話 それは小さな願いなの(後編)
+
| [[畠山茂樹]]
+
| [[高山誠]]
+
| [[小森篤]]
+
| rowspan="2" | Vol.3
+
|-
+
| 第七話 壊れた過去と現在となの
+
| [[斎藤良成]]
+
| [[斎藤良成]]
+
| [[斎藤良成]]
+
|-
+
| 第八話 悲しい決意、勇気の選択なの
+
| [[栗本宏志]]
+
| [[武蔵境孝]]
+
| [[奥田泰弘]](総作画監督)<br />[[木下裕孝]](作画監督)
+
| rowspan="2" | Vol.4
+
|-
+
| 第九話 クリスマス・イブ
+
| [[佐土原武之]]
+
| [[武蔵境孝]]
+
| [[奥田泰弘]](総作画監督)<br />[[内田孝]]・[[岡本健一郎]](作画監督)
+
|-
+
| 第十話 運命
+
| [[畠山茂樹]]
+
| [[高山誠]]
+
| [[小森篤]]・[[高鋒誠]](作画監督)<br />[[藤本明子]](作画監督補佐)
+
| rowspan="2" | Vol.5
+
|-
+
| 第十一話 聖夜の贈り物
+
| [[栗本宏志]]
+
| [[武内宣之]]
+
| [[奥田泰弘]](総作画監督)<br />[[田中ちゆき]](作画監督)
+
|-
+
| 第十二話 夜の終わり、旅の終わり
+
| [[西村博昭]]・[[佐土原武之]]
+
| [[くるおひろし]]
+
| [[二宮壮史]]・[[斎藤良成]](作画監督)<br />[[加藤剣]]・[[岡本健一郎]](作画監督補佐)
+
| rowspan="2" | Vol.6
+
|-
+
| 第十三話 スタンバイ・レディ
+
| [[畠山茂樹]]
+
| [[坂田純一]]
+
| [[小森篤]]・[[高鋒誠]](作画監督)<br />[[藤本明子]](作画監督補佐)
+
 
|}
 
|}
  
 
== 放送局 ==
 
== 放送局 ==
=== 魔法少女リリカルなのは ===
+
{| class="wikitable" align="center" style="text-align:center"
{| class="wikitable" border="1" cellpadding="1" cellspacing="2" style="margin-left:auto; margin-right:auto;"
+
!放送地域!!放送局!!放送期間!!放送日時
 
|-
 
|-
!align="center"|放送対象地域
+
|[[岐阜県]]||[[岐阜放送]]||[[2004年]][[10月1日]] - [[12月24日]]||金曜 24時10分 - 24時40分
!align="center"|放送局
+
!align="center"|放送期間
+
!align="center"|放送曜日及び放送時間
+
 
|-
 
|-
|align="center"|[[岐阜県]]
+
|[[埼玉県]]||[[テレビ埼玉]]||rowspan=3|2004年[[10月2日]] - [[12月25日]]||土曜 24時30分 - 25時00分
|align="center"|[[岐阜放送]]
+
|align="center"|2004年10月1日~12月24日
+
|align="center"|金曜 24時10分~24時40分
+
 
|-
 
|-
|align="center"|[[埼玉県]]
+
|[[三重県]]||[[三重テレビ放送|三重テレビ]]<ref>1話で放送事故があり、翌週に再放送、最終週に2話放送した。</ref>||土曜 26時20分 - 26時50分
|align="center"|[[テレビ埼玉|テレ玉]]
+
|rowspan=3 align="center"|2004年10月2日~12月25日
+
|align="center"|土曜 24時30分~25時00分
+
 
|-
 
|-
|align="center"|[[三重県]]
+
|[[大阪府]]||[[テレビ大阪]]<ref>本放送においては、地上波の放映局ではシリーズを通して唯一のキー局系列局である。</ref>||土曜 27時10分 - 27時40分
|align="center"|[[三重テレビ]]<ref>1話で放送事故があり、翌週に再放送、最終週に2話放送した。</ref>
+
|align="center"|土曜 26時20分~26時50分
+
 
|-
 
|-
|align="center"|[[大阪府]]
+
|[[千葉県]]||[[千葉テレビ放送|ちばテレビ]]||2004年[[10月4日]] - [[12月27日]]||月曜 25時40分 - 26時10分
|align="center"|[[テレビ大阪]]
+
|align="center"|土曜 27時10分~27時40分
+
|-
+
|align="center"|[[千葉県]]
+
|align="center"|[[千葉テレビ放送|ちばテレビ]]
+
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+
|align="center"|月曜 25時40分~26時10分
+
|-
+
|align="center"|[[神奈川県]]
+
|align="center"|[[テレビ神奈川|tvk]]
+
|align="center"|2004年10月7日~12月30日
+
|align="center"|木曜 25時35分~26時05分
+
|-
+
|align="center"|[[CS放送]]
+
|align="center"|[[ファミリー劇場]]
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|align="center"|2006年5月1日
+
|align="center"|金曜 23時30分~6時00分
+
 
|-
 
|-
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|[[神奈川県]]||[[テレビ神奈川|tvk]]||2004年[[10月7日]] - [[12月30日]]||木曜 25時35分 - 26時05分
 
|}
 
|}
 
=== 魔法少女リリカルなのはA's ===
 
{| class="wikitable" border="1" cellpadding="1" cellspacing="2" style="margin-left:auto; margin-right:auto;"
 
|-
 
!align="center"|放送対象地域
 
!align="center"|放送局
 
!align="center"|放送期間
 
!align="center"|放送曜日及び放送時間
 
|-
 
|align="center"|[[千葉県]]
 
|align="center"|[[千葉テレビ放送|ちばテレビ]]
 
|align="center"|2005年10月1日~12月24日
 
|align="center"|土曜 25時35分~26時05分
 
|-
 
|align="center"|[[三重県]]
 
|align="center"|[[三重テレビ]]
 
|rowspan=3 align="center"|2005年10月4日~12月27日
 
|align="center"|火曜 24時30分~25時00分
 
|-
 
|align="center"|[[埼玉県]]
 
|align="center"|[[テレビ埼玉|テレ玉]]
 
|align="center"|火曜 25時30分~26時00分
 
|-
 
|align="center"|[[兵庫県]]
 
|align="center"|[[サンテレビジョン|サンテレビ]]
 
|align="center"|火曜 26時05分~26時35分
 
|-
 
|align="center"|[[神奈川県]]
 
|align="center"|[[テレビ神奈川|tvk]]
 
|align="center"|2005年10月6日~12月29日
 
|align="center"|木曜 25時45分~26時15分
 
|-
 
|align="center"|[[CS放送]]
 
|align="center"|[[ファミリー劇場]]
 
|align="center"|2006年5月2日
 
|align="center"|土曜 23時30分~6時00分
 
|-
 
|}
 
 
{{前後番組
 
|放送局=[[千葉テレビ放送|ちばテレビ]]
 
|放送枠=土曜25:35枠
 
|番組名=魔法少女リリカルなのはA's
 
|前番組=[[あまえないでよっ!!]]
 
|次番組=[[あまえないでよっ!!|あまえないでよっ!!喝!!]]
 
}}
 
  
 
== 関連作品 ==
 
== 関連作品 ==
 
=== CD ===
 
=== CD ===
全て[[キングレコード]]より発売<ref>ただし同社のアニメ系レーベルとして知られる[[スターチャイルド]]ではなく[[キングレコードVC制作部|VC制作部]]の制作である。</ref>。サウンドステージ<ref>この名称は本作の親作品である[[とらいあんぐるハート]]シリーズの[[ドラマCD]]シリーズに由来。ただしそちらは「SoundStage」と表記する。</ref>は本編の合間を[[ドラマCD]]にした番外編である。また、A'sの[[サウンドトラック]]はセルDVD各巻に付属しており、単品としては発売されていない<ref>このような方法をとる場合は初回特典とすることが多いが、本作においてはそうではない。</ref>。
+
全て[[キングレコード]]より発売<ref>ただし同社のアニメ系レーベルとして知られる[[スターチャイルド]]ではなく[[キングレコードVC制作部|VC制作部]]の制作である。</ref>。サウンドステージ<ref>この名称は本作の親作品である[[とらいあんぐるハートシリーズ]][[とらいあんぐるハート'S サウンドステージ|ドラマCDシリーズ]]に由来。</ref>は本編の合間を[[ドラマCD]]にした番外編である。収録内容の詳細は[[魔法少女リリカルなのは サウンドステージ]]を参照のこと。
* 魔法少女リリカルなのは サウンドステージ01(第2.5話 ドキ!水着でプールで大ピンチなの?、品番・KICA-666)
+
*魔法少女リリカルなのは サウンドステージ01(第2.5話 ドキ!水着でプールで大ピンチなの?、品番・KICA-666)
* 魔法少女リリカルなのは サウンドステージ02(第5.5話 風の向こうの記憶なの、品番・KICA-667)
+
*魔法少女リリカルなのは サウンドステージ02(第5.5話 風の向こうの記憶なの、品番・KICA-667)
* 魔法少女リリカルなのは サウンドステージ03(第14話 それから、品番・KICA-668)
+
*魔法少女リリカルなのは サウンドステージ03(第14話 それから、品番・KICA-668)
* 魔法少女リリカルなのは Original Sound Track(品番・KICA-693)
+
*魔法少女リリカルなのは Original Sound Track(品番・KICA-693)
* 魔法少女リリカルなのはA's サウンドステージ01(第3.5話 ドキドキ!お風呂場は熱き戦場なの!、品番・KICA-733)
+
* 魔法少女リリカルなのはA's サウンドステージ02(第6.5話 今は遠き夜天の光、品番・KICA-743)
+
* 魔法少女リリカルなのはA's サウンドステージ03(第14話 これから、品番・KICA-768)
+
* 魔法少女リリカルなのはA's サウンドステージボーカルベストコレクション(コミックマーケット70で販売・一般非売品)
+
  
 
=== DVD ===
 
=== DVD ===
* 魔法少女リリカルなのは Vol.1(品番・KIBA-1138)
+
*魔法少女リリカルなのは Vol.1(品番・KIBA-1138)
* 魔法少女リリカルなのは Vol.2(品番・KIBA-1139)
+
*魔法少女リリカルなのは Vol.2(品番・KIBA-1139)
* 魔法少女リリカルなのは Vol.3(品番・KIBA-1140)
+
*魔法少女リリカルなのは Vol.3(品番・KIBA-1140)
* 魔法少女リリカルなのは Vol.4(品番・KIBA-1141)
+
*魔法少女リリカルなのは Vol.4(品番・KIBA-1141)
* 魔法少女リリカルなのは Vol.5(品番・KIBA-1142)
+
*魔法少女リリカルなのは Vol.5(品番・KIBA-1142)
* 魔法少女リリカルなのはA's Vol.1(品番・KIBA-1301)
+
* 魔法少女リリカルなのはA's Vol.2(品番・KIBA-1302)
+
* 魔法少女リリカルなのはA's Vol.3(品番・KIBA-1303)
+
* 魔法少女リリカルなのはA's Vol.4(品番・KIBA-1304)
+
* 魔法少女リリカルなのはA's Vol.5(品番・KIBA-1305)
+
* 魔法少女リリカルなのはA's Vol.6(品番・KIBA-1306)
+
  
=== 小説 ===
+
===小説 ===
* 魔法少女リリカルなのは(著:[[都築真紀]]/ivory、[[学習研究社]][[メガミ文庫]] ISBN 4-05-903506-8)
+
*魔法少女リリカルなのは(原作:[[都築真紀]]/[[ivory (アダルトゲームブランド)|ivory]]、文:[[都築真紀]]、イラスト:[[奥田泰弘]][[長谷川光司]]、2005年10月11日初版・[[メガミ文庫]]・ISBN 4-05-903506-8)
 
+
=== 漫画 ===
+
* 魔法少女リリカルなのはA's THE COMICS (原作・[[都築真紀]]、作画・[[長谷川光司]][[学習研究社]][[月刊コミックNORA|ノーラコミックス]] ISBN 4-05-604335-3)
+
 
+
== 登場人物 ==
+
以下を参照のこと。
+
* [[魔法少女リリカルなのはシリーズの登場人物]]
+
* 個別項目のある登場人物:[[高町なのは]] - [[フェイト・テスタロッサ]] - [[八神はやて]] - [[クロノ・ハラオウン]] - [[ヴォルケンリッター]]
+
 
+
== デバイス ==
+
''※一般的な意味のデバイスについては[[デバイス|こちらを参照]]のこと。''
+
 
+
=== 概要 ===
+
本作における'''デバイス'''とは、魔導師が魔法の使用の補助として用いる機械である。
+
その用途によって専攻があり、一分野に特化した機種が幾つか存在している。現在確認されている機種は「インテリジェントデバイス」「アームドデバイス」「ストレージデバイス」「ユニゾンデバイス」、そしてStrikerSで新登場した「ブーストデバイス」の計5種である。またより大きな区別として、機体に[[AI]]を搭載して意思と判断力を与える「人格型」と、搭載せずに一切の判断力を持たせない「非人格型」の2種も存在している。
+
なお、『[[魔法少女リリカルなのはStrikerS|StrikerS]]』で新たに登場するデバイスおよび追加された新設定については[[魔法少女リリカルなのはStrikerS#デバイス|こちらを参照]]のこと。
+
{{節stub}}
+
 
+
=== デバイスの種類 ===
+
;インテリジェントデバイス
+
:[[AI]]を搭載する事によって意思を持った機種。デバイスに判断力と行動力を持たせる事で単独での魔法発動を可能とし、精神面からも所有者を支える。しかし所有者が未熟だと逆に振り回されてしまう上級魔導師向けであり、使っている魔導師は少ない。
+
:A'sまでにはレイジングハートとバルディッシュ、StrikerSからはマッハキャリバー、ブリッツキャリバー、クロスミラージュが該当する。
+
;ストレージデバイス
+
:最も広く扱われている機種。デバイスにはAIを積まず、純粋な道具として所有魔導師が魔法を扱う媒介となる。操作性と引き換えに能力が低い事が多いが、中にはある程度の応答が可能であり、オーバーSランクの魔法を発動する高級品も存在する。またアマチュアの自作品も存在しており、完成度の低い簡易品は「簡易ストレージデバイス」と呼ばれる。
+
:A'sまでにはS2Uとデュランダル、StrikerSからはアンカーガン(簡易ストレージデバイス)が登場する。ちなみに闇の書(後のリィンフォース)はストレージデバイスの特性を持ったユニゾンデバイスである。
+
;アームドデバイス
+
:ベルカ式に準じた仕様をとる機種。その名の通り、総じて何らかの武器の形状をとる。AIを搭載した人格型と、搭載していない非人格型の二種が存在する。他のデバイスとは異なり、魔法の発動は主に機体の変形や能力強化によって果たされる。登場する物は全てベルカ式カートリッジシステムを搭載しているが、それがデフォルトなのかは不明。
+
:A'sまでにはグラーフアイゼン、レヴァンティン、クラールヴィント、StrikerSからはリボルバーナックル(非人格型)とストラーダが登場する。
+
;ユニゾンデバイス
+
:又は「融合型デバイス」。所有者と融合を果たすことによって驚異的な能力向上を果たす機能を有する。しかし所有者にも融合に適した素養が求められ、素養も無く融合する(或いは融合に失敗する)と「融合事故」を起こし、最悪の場合周囲を巻き込んで破滅する可能性もある。
+
:現在確認されているのは闇の書、後のリィンフォースのみである。
+
 
+
=== 登場するデバイス ===
+
;レイジングハート(声・[[ドナ・バーク|Donna Burke]])
+
:なのはが使用するインテリジェントデバイス。祈願型プログラムによって、基本的な防御・攻撃魔法は願うだけで発動する。ただ、ジュエルシード封印時などには“呪文”が必要である。この場合「'''リリカルマジカル'''」が呪文。バトン状の杖≪デバイスモード≫を基本とし、狙撃時には先端が音叉状に変形して≪シューティングモード≫となる。また、ジュエルシード封印時には光の翼を3枚展開する≪シーリングモード≫へと変形する。
+
;レイジングハート・エクセリオン(声・[[ドナ・バーク|Donna Burke]])
+
:「魔導師の杖」。なのはが使用するインテリジェントデバイス。ヴィータとの戦闘で大破したレイジングハートを修理と同時にベルカ式カートリッジシステム『CVK792-A』を組み込んで完成した。高機動中距離戦用の《アクセルモード》、砲撃重視の《バスターモード》、最大出力用の《エクセリオンモード》、《エクセリオンモード》の出力集中や突撃・至近距離、及び零距離攻撃に特化したストライクフレーム展開型の《エクセリオンモードA.C.S.》の実質4形態。ちなみに、なのはに返された時点ではフレーム強化がまだだった為《エクセリオンモード》は使用禁止(魔法の制御に失敗するとデバイスが破壊される為)と言われていた。《エクセリオンモード》の特徴として、術者の限界値を超えて大幅に能力を上げる事が挙げられる。物語終盤で結局は使用され魔法を連発したが壊れずに済んでいる。それだけなのはの魔法制御力が優れているということだと思われる。A's漫画版のエピローグでは、団体模擬戦で《エクセリオンモード》を使用するなどフレーム強化で弊害は無くなったと思われた。
+
:しかし、なのはが《エクセリオンモード》を使用した事は、後に思わぬ事態を招く事となる。詳細は[[魔法少女リリカルなのはStrikerS#デバイス|魔法少女リリカルなのはStrikerS]]を参照のこと。
+
;バルディッシュ(声・[[Kevin J.England]])
+
:フェイトが使用するインテリジェントデバイス。レイジングハートと同じく祈願型。発動すると斧の姿≪デバイスフォーム≫を基本形態とし、状況に応じて鎌≪サイズフォーム≫(格闘用)・槍≪シーリングフォーム≫(封印用)に変形する。[[バルディッシュ|同名の武器]]が実在するが形状は別物である。フェイトの命令に対しては大抵「Yes Sir !」で応答し<ref>「'''[[wikt:sir|Sir]]'''」は通常、'''男性'''の上官に対して使用する言葉。本来、'''女性'''に対しての場合は「'''[[wikt:ma'am|Ma'am]]'''」である。</ref>、実行する。
+
;バルディッシュ・アサルト(声・[[Kevin J.England]])
+
:「閃光の戦斧」。フェイトが使用するインテリジェントデバイス。シグナムとの戦闘で中破したバルディッシュを修理と同時にベルカ式カートリッジシステム『CVK792-R』を組み込んで完成した。汎用の斧《アサルトフォーム》、近接用の鎌《ハーケンフォーム》、最大出力用の大剣《ザンバーフォーム》の3形態。レイジングハート・エクセリオン同様、フェイトに返された時点ではフレーム強化がまだだったが、使用する魔法の出力や破壊力の違いからか、なのは程念を押されてはいなかった<ref>ただし公式HPには「凶悪な程の威力を誇る」とある。</ref>。
+
;S2U(声・[[久川綾]])
+
:クロノが使用するストレージデバイス。インテリジェントデバイスのような自律機能や祈願型プログラムはないが、人工知能を介さない分処理は高速で、第12話ではクロノの技量とあいまって目ざましい活躍を見せた。収納時にはカード状に変形する。
+
:ちなみに[[とらいあんぐるハート#とらいあんぐるハート3 ~Sweet Songs Forever~|原作]]では、読み方は「Song・To・You(ソング・トゥー・ユー)」と呼ばれていたが、アニメでも同設定かは不明。
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;グラーフアイゼン(声・[[柿原徹也|Tetsuya Kakihara]])
+
:「鉄(くろがね)の伯爵」。ヴィータが使用する、ベルカ式魔法を操るためのアームドデバイス。魔力を込めた弾丸を使用して瞬間的に魔力を高めるカートリッジシステムによって、一度はレイジングハートを大破させるほどの力を発揮した。ハンマー状の≪ハンマーフォルム≫、鋭いピックをロケット噴射で相手に打ち込む≪ラケーテンフォルム≫、ヘッド部を巨大化させた≪ギガントフォルム≫の3形態に変形する。攻撃では「ラケーテン・ハンマー」「ギガント・シュラーク』「シュワルベ・フリーゲン」「テートリヒ・シュラーク」補助では「アイゼン・ゲヴォルク(鋼の咆哮)」が使われている。
+
;レヴァンティン(声・[[柿原徹也|Tetsuya Kakihara]])
+
:「炎の魔剣」。アームドデバイスにしてシグナムの愛刀。グラーフアイゼンと同じくカートリッジシステムを搭載し、初戦においてフェイトとバルディッシュのコンビを圧倒した。片刃の長剣≪シュベルトフォルム≫から連結刃≪れんけつじん≫と呼ばれる刃の生えた鞭≪シュランゲフォルム≫へ、また鞘と剣を一体化した弓矢状の≪ボーゲンフォルム≫へと変形できる。シュベルトフォルムでは、刀身に魔力を込めて炎を纏わせ、両断する「紫電一閃」が、シュランゲフォルムでは「飛竜一閃」が、ボーゲンフォルムでは刀身を流用して生成した矢を射出する「シュツルムファルケン」が使用可能。
+
;クラールヴィント(声・[[Alexandra Haefelin]])
+
:シャマルの使用するアームドデバイス。指輪状の≪リンゲフォルム≫と振り子状の≪ペンダルフォルム≫に変形する。カートリッジシステムを持たず武器としての能力もないに等しいが、治療や通信、さらに転送などの支援用途で本領を発揮する。変わったところでは、A's2話においてなのはの不意をついてのリンカーコア摘出にも使用された。
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;デュランダル(声・[[Thomas King]])
+
:「氷結の杖」の二つ名の通り、凍結系の魔法に優れるストレージデバイス。グレアムらによってはやてもろとも闇の書を封印するために使用される予定だったが、計画の露見を期にクロノに託され、A's12話において決戦の要として運用された。インテリジェントデバイスほど高度ではないが人工知能を有しており、簡単な受け答えも可能(この時は「OK Boss」と発言している)。
+
:攻撃魔法は「エターナル・コフィン(永遠の棺)」
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+
== 魔法 ==
+
=== 概要 ===
+
本作における'''[[魔法]]'''とは、魔力を消費して発動される現象の総称。
+
魔法と言ってもそれには多数の種別が存在し、その効果は攻撃から治療、拘束、移動と多種多様である。また魔法そのものにも大系が存在しており、本編では汎用性と操作性に優れた「'''ミッドチルダ式'''」、操作性に難があるが出力と近距離戦闘に特化した「'''ベルカ式'''」が明言され、その「ベルカ式」には「ミッドチルダ式」の操作性を加えた「近代ベルカ式」と、今となっては持つ者の少ない「古代ベルカ式」の二種が存在している。
+
 
+
魔法の発動には、発動の引き金となる行為「トリガー」が必要で、特定の長文の発音による「詠唱」、発動する魔法名や特定の掛け声の発音による「コマンド」、特定の動作による「アクショントリガー」、インテリジェントデバイスの判断で自律発動する「デバイス発動」の4つがある。ミッドチルダ式の魔導士は「コマンド」を、ベルカ式の騎士は「アクショントリガー」を多用する傾向がある。
+
 
+
=== 魔力 ===
+
魔法を発動する為に消費される力。
+
大気中に漫然と満ちている魔力素という原素をリンカーコアによって吸収、エネルギーとして加工したものが魔力である。また魔法発動に消費しても魔法そのものが魔力で構成されている以上、発動終了時に全てが消滅するという訳ではなく、多くはないが大気中に霧散したり魔導師やデバイスに残留する部分がある。
+
 
+
=== リンカーコア ===
+
大気中の魔力素を吸収して、体内に魔力を取り込む魔法機関。魔法を扱う者は皆、体内にこれを持つ。いまだに謎が多い機関で、研究が続けられている。第2期でその存在が確認された。
+
 
+
=== 魔法陣 ===
+
魔法を使用する多くの場合、使用者の足元に発生する光の文様。魔力素を固定することで、魔法発動を助ける図式である。
+
使用する魔法の属している大系によって浮かび上がる文様が、そして使用者によってその文様の色が異なる。ただし「召喚魔法」は魔法大系ではないが、例外的に特有の魔法陣を持つ。また、ある程度の物理的な影響力を持っており、足場としても使用する事が出来る模様。
+
 
+
ミッドチルダ式の魔法陣は、二重の正方形を中心に配置した真円形。古代·近代ベルカ式の魔法陣は、各頂点で小さな円が回転している正三角形をしている。召喚魔法の魔法陣はミッドチルダ式·ベルカ式のどちらとも違う特殊な形をしている。
+
 
+
=== 魔法の分類 ===
+
==== 攻撃魔法 ====
+
;射撃
+
:小規模な遠隔攻撃魔法の総称。「誘導操作弾」「高速直射弾」「物質加速型」の三種がある。主に「高速直射弾」はミッドチルダ式で、「物質加速型」はベルカ式で使われる。
+
;砲撃
+
:大規模な遠隔攻撃魔法の総称。「集束型」「直射型」の二種がある。射撃と異なり魔力をダイレクトに放出する。
+
;魔力斬撃
+
:命中対象を切断する特性を帯びた魔力による攻撃魔法の総称。
+
;遠隔発生
+
:使用者から離れた場所で発動する魔法の総称。
+
;広域攻撃
+
:一定空間を攻撃で包み込む空間単位攻撃魔法の総称。
+
;魔力付与攻撃
+
:魔力によって強化、或いは何らかの効果を付随した武器や肉体による攻撃の総称。ベルカ式魔法の基本。
+
 
+
==== 防御魔法 ====
+
;バリアタイプ
+
:使用者を中心にして球状の障壁を発生させ、全方向に防御を展開する魔法の総称。
+
;シールドタイプ
+
:平面の障壁を発生させて一方向のみ防御を展開する魔法の総称。
+
;フィールドタイプ
+
:使用者の全身を覆う形で発現する防御魔法の総称。バリアジャケットや騎士甲冑もこれの一種。
+
 
+
==== 捕獲系魔法 ====
+
;バインドタイプ
+
:魔力の帯で対象を縛って捕縛する魔法の総称。
+
;ケージタイプ
+
:魔力で一定空間を区切り、相手をその内部に閉じ込める魔法の総称。
+
 
+
==== 結界魔法 ====
+
;サークルタイプ
+
:魔力で発生させた魔方陣の内部にのみ効果を発揮させる魔法の総称。
+
;エリアタイプ
+
:魔力で広域の空間を占領する魔法の総称。
+
 
+
==== 補助魔法 ====
+
;インクリースタイプ
+
:魔力によって対象を治癒、或いは能力を強化する魔法の総称。
+
;デクラインタイプ
+
:魔力によって特定の効果を破壊、或いは減衰させる魔法の名称。
+
;移動魔法
+
:使用者単体では行使出来ない移動を行う魔法の総称。飛行や転移はこれに含まれる。
+
;変身魔法
+
:使用者の容姿を別のものに変化させる魔法の総称。
+
;念話
+
:魔力によって自分以外の相手と交信する魔法の総称。
+
 
+
==== その他の魔法 ====
+
これらの魔法は[[魔法少女リリカルなのはStrikerS]]より登場した。詳しくは[[魔法少女リリカルなのはStrikerS#用語]]を参照のこと。
+
;幻術魔法
+
:魔力によって他者の認識行動を妨害する魔法の総称。
+
;召喚魔法
+
:自分以外の物体、生物を任意の場所に出現させる魔法の総称。
+
 
+
== 時空管理局 ==
+
=== 概要 ===
+
'''時空管理局'''は数多に存在する次元世界を管理・維持する為の司法機関。通称「管理局」。所属する者からは単純に「局」とも呼ばれる。曰く「警察と裁判所が一緒になった様な所」で、他にも文化管理や災害の防止・救助も主な任務としている。また、必ずしも全員が魔導師であるという訳ではなく、むしろ魔法を用いない部署も数多く存在しているようだ。
+
 
+
=== 部隊・部署 ===
+
;次元航行部隊
+
:次元航行艦に乗って多くの次元世界を行き来し、場合によっては介入する部署。本編に登場する中ではアースラがこれに該当する。簡単に言えば広域でのパトロールを担当する部隊。
+
;教育隊
+
:管理局に所属する人員の育成を担当する部署。これの上位に戦技教導隊が位置する。ここでは局員の育成を担当するという意味で、士官学校と陸士訓練校も同類として記す。
+
<!--;定置観測部隊
+
:詳細は不明だが、一定の拠点を設置し、そこから把握可能な範囲を常時観測する部隊であると思われる。だとするならば、「次元航行部隊」が「広く浅く」の調査を担当し、こちらは「狭く深く」の調査を担当していると言える。(ひとまずコメントアウト。出典をお願いします)-->
+
;武装隊
+
:戦闘が見込まれる事態が発生した場合、前線の戦闘員として駆り出される部署。戦闘専門の魔導師が所属しており、そのほか航空魔導師専門部隊として航空武装隊が存在する。
+
;陸士隊
+
:詳細は不明だが、世界間を移動するのではなく一つの世界の中での治安維持に勤め、陸戦魔導師の多くが属する部隊であると思われる。陸上警備隊・救助部隊はここに含まれる模様。
+
;自然保護隊
+
:各世界の自然保護と調査を勤める部署。<!--その性質上、隊毎で世界に駐留し、任務を続行する部署である。-->
+
;遺失物管理部
+
:ロストロギアの探索・調査・確保を任務とする部署。その任務上、選りすぐりの優秀な魔導師が所属するエリート部署である。ここに分類される部署は「機動○課」と呼ばれる。すでに一課から五課まで存在し、最近六課が新設された。
+
 
+
<!--階級が登場したのはStrikerSからのため、こちらではコメントアウト
+
=== 階級 ===
+
;「陸」「空」
+
:本作において特色である階級分類。局員個人での飛行技能の有無に寄るものであると思われ、飛行技能が希少であるため局員の殆どは「陸」であり、また「空」に分類される局員は優秀であると同時に、高い戦闘力を有している事が見込まれる。ちなみに「陸」「空」の違いで階級差は無いとされている。
+
*以下現在確認されている階級の一覧(上に行く程高位で、下に行く程下位の階級)。
+
** 名誉元帥
+
** 中将
+
** 一等(空/陸)佐
+
** 二等(空/陸)佐
+
** 三等(空/陸)佐
+
** 一等(空/陸)尉
+
** 二等(空/陸)尉
+
** 三等(空/陸)尉
+
** 准(空/陸)尉
+
** (空/陸)曹長
+
** (空/陸)曹
+
** 一等(空/陸)士
+
** 二等(空/陸)士
+
** 三等(空/陸)士
+
** 研修生
+
***「少将」「大将」も存在していると思われるが現段階では確認されていない。また、将官以上の階級に「陸」「空」の分類が付随するかも不明。また、佐官以下の呼称が日本の陸上及び航空自衛隊と同じであることから自衛隊のような「軍隊のようで軍隊ではない組織」である可能性もある。
+
-->
+
またこれ以外にも局員個人単位での役名は存在している。
+
;執務官
+
:事件発生時の捜査・指揮・法の執行を行う管理職。<!--文武共に優れている必要があり、階級では最低でも一尉扱いになるらしい。-->
+
;捜査官
+
:言葉のみ出てきており詳細は不明。
+
;医務官
+
:医療を担当する官職。
+
;自然保護官
+
:担当地域の自然と生物の保護・調査を担う官職。
+
 
+
== 用語 ==
+
''※『[[魔法少女リリカルなのはStrikerS|StrikerS]]』から登場する用語および追加された新設定については[[魔法少女リリカルなのはStrikerS#用語|こちらを参照]]のこと。''
+
 
+
=== 第1期から登場する用語 ===
+
;魔導師(まどうし)
+
:「魔法使い」とも呼ばれるが、基本的に「魔導師」と呼ばれる。「魔力」を用い、「魔法」を使用する人物の総称。個々に専門としている分野を前置詞として置く場合が多い(例として挙げるならば、「砲撃魔法」を専門とする者は「砲撃魔導師」、「結界魔法」を専門とする者は「結界魔導師」と呼ばれている)。A's以降で判明する事だが、「魔導師」とは主に「ミッドチルダ式魔法」を用いる者を指す単語である事が分かる。
+
;魔導師ランク(まどうしらんく)
+
:「魔導師」個人の資質と実力による能力の階位。
+
:階位は上から、SSS、SS、S、AAA、AA、A、B、C、D、E、F、となっているが、より詳細な階位分けとして「+」と「−」による分化がある(AAA+、AAA、AAA−等)。
+
:個人の実力を判断する目安となっており、重要な役職には相応の能力が求められる以上、その重要度に比例した高い「魔導師ランク」が必要になる。保有ランクに不相応の「魔力」や技術を突然得た場合、高いランクを直接与えられる事もあるようだが、基本的にはランクアップは試験によるもので、試験免除で高いランクを与えられる事は例外である。また試験に落ちても、次の試験まで今のランクに留めるには危険な実力を持っている、と判断された場合は特別講義を受け、再試験を受ける機会が与えれる。これらの特例は、試験が2〜6ヶ月の間隔が実施される為である。
+
;バリアジャケット
+
:「魔力」によって構成される一種の防護服。これも一種の魔法であり、大気や気温等の劣悪な環境は勿論、「魔法」や物理攻撃からも使用者を保護する。そのデザインは使用者のイメージによって決定されるが、使用者以外によるデザインの調整も可能であるらしい。ベルカ式では「騎士甲冑」と呼ばれている。
+
;ロストロギア
+
:過去に何らかの要因で消失した世界で造られた遺産の総称。多くは現存技術では到達出来ていない超高度な技術で造られた物で、使い方次第では世界はおろか全次元を崩壊させかねない程危険な物もあり、これらを確保・管理する事が「時空管理局」の任務の一つである。
+
;ジュエルシード
+
:「ロストロギア」の一種で、碧眼の瞳を思わせる色と形状をした宝石。
+
:全部で21個存在し、それぞれシリアルナンバーとして[[ローマ数字]]がふられている。一つ一つが強大な「魔力」の結晶体で、周囲の生物が抱いた願望(自覚の有る無しに関わらず)を叶える特性を持っている。ユーノ・スクライアが発掘、その後の事故で海鳴市周辺に漂流する。
+
:「PT事件」の中核であると同時に、高町なのはが「魔導師」となり、フェイト・テスタロッサや「時空管理局」と出会うきっかけとなった「ロストロギア」である。
+
;使い魔(つかいま)
+
:「魔導師」が使役する一種の人造生物の総称。
+
:多くは元々存在した動物を素体とし、死亡直前、又は直後の体に人工の魂を憑依させる事で造り出す。素体となった動物の記憶を多少なりと引き継ぐ場合もあり、フェイト・テスタロッサの「使い魔」、アルフは「使い魔」となる前の記憶を有していた。契約(自らを所有する「魔導師」との提携)した「魔導師」の「魔力」を消費して存在を維持しており、その能力が高い程消費量も多いらしい。また優秀な「使い魔」を持つ事は一種のステータスであり、それを持つ事は優秀な「魔導師」であるという証明となる。一定の目的を達する為に作成・設定される以上、往々にして使い捨てられる傾向にあるようだが、本編に登場する「使い魔」はいずれも優秀で契約している「魔導師」を敬愛しており、良好な関係を築いている。「使い魔」はミッドチルダ式の呼び名で、ベルカ式では「守護獣」と呼ばれる。
+
;精神リンク(せいしんりんく)
+
:複数人の精神を繋げ、その感情を共有するシステム。多くは「魔導師」と「使い魔」の間に見られ、「使い魔」が「魔導師」の感情を察知する為に用いられる。
+
:その際、「魔導師」が「使い魔」の感情を察知する例が見られない事から、「特定の人物1人の感情」を「その他リンクが成された人物(単数、複数を問わず)」が共有する、ある意味一方通行の感情共有を成す技術であると思われる。
+
;傀儡兵(くぐつへい)
+
:所有者の意に従い、行動する人型機械。往々にして戦闘用であり、西洋風の鎧と武器を武装した様な姿をしている。
+
 
+
=== A'sから登場する用語 ===
+
;闇の書(声・[[Alexandra Haefelin]])
+
:第一級捜索指定がされている、最上級に危険な「ロストロギア」。
+
:[[666]]のページを持つ黒い書物型のユニゾンデバイスで、当初は全てが白紙だが、「リンカーコア」を吸収する事でページに文字が記載され、全てのページが埋まるとユニゾンデバイスとして本来の機能を発揮し、所有者と融合して絶大な戦闘力を与える。しかしこの際に「融合事故」を起こす為、所有者は一頻りの暴走の後に死亡、「闇の書」は次の所有者の下へと転移する。ちなみに「リンカーコア」を吸収する機能は「蒐集」と呼ばれ、完成時は「蒐集」した「リンカーコア」が使用経験のある「魔法」を行使出来る様になる。
+
:破壊・改竄を加えても即座に修復する「無限再生機能」と、本体の消滅や所有者の死亡する事態が発生すると自らを操る資質を持つ者の下に転移する「転生機能」、そして何よりもAAAクラスの戦闘力を持つ「ヴォルケンリッター」を発生させて「闇の書」本体や所有者を守らせる「守護騎士システム」がある為、完全破壊が不可能だとされていた。
+
:ページを埋める為に人間・人外を問わず多大な被害を与え、最後には所有者すらも殺す(しかも完成に向けての行動を怠るとその所有者の「リンカーコア」を侵食して死に至らしめる)その凶悪性から忌み嫌われており、「闇の書」という名称はそこから付けられた。本来は別の名前と力があるようだが・・・?
+
:{{SpoilerH|闇の書}}本来の名前は「夜天の書」「夜天の魔導書」と呼ばれる書物型の高性能「魔法」記録装置(本編内では巨大ストレージと称する)で、所有者と共に旅し、各地の優れた「魔導師」や「魔法」を記録として半永久的に残す為に造られた。「無限再生機能」は記録の劣化を防ぐ為、「転生機能」は所有者と共に在る為のものだった。しかし歴代の所有者が戦闘性を求め、改変した為にそれらの機能は「無限再生機能」と「転生機能」に変化し、果てには所有者すらも殺す凶悪なものとなった。そしてその強大な力に魅せられた所有者達によって用いられて凶行を繰り返すが、八神はやての下に来た時、高町なのは等との協力によってその凶悪な機能を除外する事となる。{{SpoilerF}}
+
;ヴォルケンリッター
+
:闇の書が有する機能の一つ、「守護騎士システム」によって発生した4人の騎士の総称。
+
:闇の書本体や当代所有者を護衛し、また所有者の命令に従って行動し、リンカーコアの確保を行う事が主な役目。その体は生粋の肉体ではなく、魔力で構成された疑似的なものである。本体となる情報は闇の書内にある為、消滅(殺害)しても次の所有者に代われば再び出現する。各々にリンカーコアを有している為、闇の書のページを埋める為にも用いられるようだ(その場合体は消滅する)。該当する4人の詳細は[[ヴォルケンリッター|こちら]]を参照の事。
+
;蒐集(しゅうしゅう)
+
:闇の書が持つ機能の一つで、リンカーコアを吸収する機能。
+
:闇の書はこれによって自らを完成させていき、完成時には今まで吸収したリンカーコアが使用経験のある魔法を扱える様になる。
+
;闇の書事件
+
:闇の書を中心とした事件の総称。
+
:闇の書が転生と再生を繰り返す以上、幾度となくこの名を冠する事件は発生しており、劇中でも「現代の」闇の書事件と「11年前の」闇の書事件の二つが登場している。闇の書事件が発生する間隔は不明だが、登場人物の発言や時系列を鑑みるに、最低でも10年の間隔があると思われる。
+
;ミッドチルダ式魔法
+
:ミッドチルダで開発された魔法の体系で、現在最も広く使われている。第1期での魔法は全てミッドチルダ式魔法であったと思われる。
+
:効果範囲と汎用性に重点を置いた仕様で、非常に操作性が高い。
+
;ベルカ式魔法
+
:かつてミッドチルダ式と双璧を為していた魔法の体系。
+
:射程と範囲をある程度度外視し、対人戦闘と高出力を出す事に重点を置いており、優れた術者は「騎士」と呼ばれる。ベルカ式カートリッジシステムは高い出力を出す為に開発された。その多くは肉体やデバイスの強化だが、闇の書の様に広域攻撃魔法も存在している。
+
;[[騎士]]
+
:ベルカ式魔法を扱う者の中でも、特に優れた術者が冠する種名。
+
:具体的にどの程度の力量から「騎士」と呼ばれるのかは不明。
+
;魔導騎士
+
:八神はやてが有する称号。
+
:詳細は不明だが、彼女がミッドチルダ式とベルカ式の両方の魔法を扱う事に寄る呼び名であると思われる。
+
;ベルカ式カートリッジシステム
+
:ベルカ式魔法の最大の特色で、前もって魔力を込めたカートリッジ(弾丸型)をロードする事によって魔導師が持つ以上の魔力を魔法に込め、魔法の効果を飛躍的に高めるシステム。またデバイスの変形にも用いられる。高町なのはやフェイト・テスタロッサは主に「魔力」の底上げに使用するが、ヴィータやシグナムはデバイスの変形や魔法発動の補助として用いる為、魔力消費自体は使用者本人のもの。
+
:使いこなせば非常に有効なシステムだが、本来魔導師が発生させられる以上の魔力を操る事は難しく、その難易度からベルカ式没落を招く要因となった。ベルカ式とされている事から他の魔法大系にもカートリッジシステムが存在する可能性があるが、本編では登場していない。
+
:以下A'sで登場するカートリッジの装填方法
+
:* レイジングハート・エクセリオン 6発式オートマティックのマガジンタイプ(部品名は「CVK792-A」)
+
:* バルディッシュ・アサルト 6発装填のリボルバータイプ(部品名は「CVK792-R」)
+
:* グラーフアイゼン/レヴァンティン 手動での直接装填(一度の最大装填数は3発)
+
;アルカンシェル
+
:時空管理局が有する、大型艦船用の強力無比な魔導砲。
+
:その強大な威力から普段は艦船に搭載されておらず、必要とされる事が予想される場合にのみ艦船に搭載され、その発動は搭載された艦船の提督に一任される。今まで時空管理局は闇の書への対処はアルカンシェルによる広域殲滅で行っており、局員達は闇の書の出現に際してアルカンシェル搭載が通例化している事を述べ、ヴォルケンリッター達も用いられた過去に居合わせたのかアルカンシェルの性能を知っていた。
+
:ユーノ曰く「発動地点を中心に、百数十㌔範囲の空間を歪曲させながら反応消滅を起こさせる魔導砲」らしい。
+
;融合事故
+
:ユニゾンデバイスに起こりうる事故の一種で、ユニゾンデバイスが量産化されなかった最大の原因。
+
:ユニゾンデバイスの人格が所有者の肉体を乗っ取り、その行動を操る事態の事を言う。闇の書が完成時に所有者の肉体を乗っ取り、暴走するのはこれに該当する。暴走の果てに闇の書の所有者は死亡する為、その他の融合事故でも暴走を止められなければ所有者は死亡すると思われる。
+
  
 
== イベント ==
 
== イベント ==
* リリカル☆パーティー
+
;リリカル☆パーティー
:2005年2月6日に[[STUDIO COAST]]で開催。『A's』の制作はここで発表された。
+
:2005年2月6日に東京・新木場の[[STUDIO COAST]]で開催。『A's』の制作はここで発表された。
* リリカル☆パーティーSP
+
:2005年9月25日に[[STUDIO COAST]]で開催。
+
* リリカル☆パーティーIII
+
:2007年4月1日<ref>『StrikerS』の最速放送局である[[テレビ和歌山]]での第1話放送と同日。</ref>に[[東京ビッグサイト]]で開催。観客7000人という、一テレビアニメ作品のイベントとしては異例の規模での開催となった。また、「19歳になったなのは達は、もう'''少女'''とはいえない?」の質問に対し、参加していた'''出演者10人全員がYesと答えた'''。
+
 
+
== パロディ ==
+
他作品に登場した本作のパロディには以下のようなものがある。
+
* [[いぬかみっ!]] - この作品のテレビアニメ版は『A's』の終了後にスタッフがそのままスライドして制作された作品であり、そのためかパロディがたびたび登場している。
+
** 第7話 - のろいうさぎ<ref>ヴィータの騎士甲冑の帽子にデザインされているうさぎ。</ref>がまぎれているカットがある。
+
** 第8話 - 青いバリアジャケットのなのはと青いレイジングハートが表紙に描かれている「魔法少女リリカルなの'''ぱ'''」という同人誌が登場する。
+
** 第15話 - 「リリカル」というタイトルの漫画雑誌が登場する。<!-- 表紙にはやてとリンディっぽい人物が描かれているように見えるのですが、確信できないのでとりあえずコメントアウト -->
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** 第17話 - ジャケットイラストが第1期のDVD第1巻のパロディになっている「魔法少女マジカルあそこちゃん」というDVDが登場する<ref>「あそこちゃん」という名前はこれ以前に第8話でも登場しているが、そのデザインは本作とはまったく関係のないものであった。</ref>。また、その直後のシーンでは[[メガミマガジン]]2005年2月号に掲載されたピンナップのパロディが背景に登場する。
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** 第18話 - アバンで「魔法少女マジカルあそこちゃん」の続編「魔法少女あそこちゃんA・T・D(エーストリプルダッシュ)」が放送決定というCM(画面に映るタイトルロゴの配色が『A's』にそっくりである)が流れるシーンがある。
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** 劇場版 - なのはのコスプレをした変態男が登場する。
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* [[WILD LIFE]] - 「魔法少女リョリョカルつかさ」という「なのはのコスプレネタ」が登場した。
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* [[ハヤテのごとく!]] - 131話で、ヒロインの[[三千院ナギ]]が主人公の[[綾崎ハヤテ]]をグラーフアイゼンでぶったたくシーンがある。
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* なのは役の[[田村ゆかり]]にまつわる声優ネタ
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** [[クイズマジックアカデミー]] - [[クイズマジックアカデミーの登場人物#女子生徒|クララ]]が賢者になったときの衣装が白服であり(バリアジャケットのパロディ)、また持っている杖がレイジングハートに似ている。
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** [[おとぎ銃士 赤ずきん]] - 第35話の次回予告の赤ずきんのセリフで「夢の中で、魔法少女になって悪い奴らをやっつけるの」というのがある。
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**[[ひぐらしのなく頃に]] -「ひぐらしのなく頃に祭公式コンプリートガイド」為崩し編にて梨花が「エクセ●オンモードの発動を承認」というセリフがある。
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== 補足 ==
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* フェイトの姓である「[[フェラーリ・テスタロッサ|テスタロッサ]]」や、ヴォルケンリッター、StrikerSのキャラクターなど、大半のキャラクターの姓名が、[[自動車]]の車種名もしくは自動車メーカーと同じまたは似たものである。
+
* 作品の人気のわりに、漫画版が連載されているなど関係が深い[[メガミマガジン]]を除くと、'''[[アニメ雑誌]]にほとんど取り上げられない'''作品でもある<ref>第1期の制作記者会見の際、取材に来たのが同誌だけであったことがきっかけで、以来同誌との関係が強くなった。</ref>。
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* 『A's』のオープニング「[[ETERNAL BLAZE]]」は2005年10月31日付の[[オリコン]]ウイークリーシングルチャートで声優個人名義での楽曲としては当時の歴代最高順位にあたる2位を記録している<ref>また、これ以前の声優個人名義での楽曲の最高順位は[[林原めぐみ]]の「[[Northern lights]]」(『[[シャーマンキング]]』の後期オープニング、2002年4月8日付)の3位であった。</ref>。また、『StrikerS』のオープニング「[[SECRET AMBITION]]」も2007年4月30日付の同チャートで声優個人名義での楽曲としては先の記録以来となる2位を記録している。なお「1位を記録した声優個人名義での楽曲」はいまだ現れていない。
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* 2006年8月11日~13日に渡って開催された[[コミックマーケット]]70においては、企業ブースの限定販売グッズを前回(コミックマーケット69)の約3倍の数量を用意したにも関わらず、初日の販売開始から昼頃までにCD以外のグッズが全て完売するという異例の事態が起こった。救済措置として「来店証明書」を3000枚限定で発行し、2日目・3日目に分けて来場者に配布して後日(2006年8月28日~)公式HP上にて「来店証明書」所持者限定で、同一商品の通販を行なった。
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* シリーズ3作品合計で4クール全52話となり、[[アダルトゲーム]]原作の[[テレビアニメ]]作品としては最も長い作品となる<ref>『[[D.C. ~ダ・カーポ~]]』のテレビアニメ版もシリーズ2作品合計で4クール全52話であるが、同作は第1期が変則的な構成であるため本作の方が本編の時間が長くなる。なお本作は[[スピンオフ作品]]であるため、[[アダルトゲーム]]そのものの[[アニメ化]]作品としては同作が依然最長である。</ref>。また、[[UHFアニメ]]で3シリーズ放送した初の作品でもある<ref>[[テレビアニメ]]と[[OVA]]の組み合わせなどの例を除いた、テレビ放送のみでの事例として。</ref>。
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* [[ドワンゴ]]が運営する携帯サイト・[[携帯ゲーム百選]]においてミニゲームが配信されている。
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* 日本以外ではマレーシアの[[ntv7]]、韓国の[[オンメディア|Qwiny]]、台湾の[[MOMO親子台]]で放送されている。
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* 2007年6月現在の[[アンサイクロペディア]]日本語版において、[[uncyclopedia:ja:魔法少女リリカルなのは|本作の記事]]がアクセス回数第1位となっている。
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== 脚注 ==
 
== 脚注 ==
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== 外部リンク ==
 
== 外部リンク ==
* [http://www.nanoha.com/archive/ 公式サイト(第1期)]
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* [http://www.nanoha.com/archive/ 公式サイト]
* [http://www.nanoha.com/archive2/ 公式サイト(第2期)]
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* [http://www.nanoha.com/ 公式サイト(第3期)]
+
* [http://nanoha.julynet.jp/ NanohaWiki]
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{{とらいあんぐるハート}}
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{{魔法少女リリカルなのは}}
  
[[Category:魔法少女リリカルなのは|*]]
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{{DEFAULTSORT:まほうしようしよりりかるなのは}}
[[Category:2004年のテレビアニメ|まほうしようしよりりかるなのは]]
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[[Category:魔法少女リリカルなのは|* 1]]
[[Category:2005年のテレビアニメ|まほうしようしよりりかるなのは]]
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[[Category:2004年のテレビアニメ]]
[[Category:ライトノベル|まほうしようしよりりかるなのは]]
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[[Category:メガミ文庫]]
[[Category:携帯電話アプリゲーム|まほうしようしよりりかるなのは]]
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2020年1月15日 (水) 23:14時点における最新版

魔法少女リリカルなのは
  1. とらいあんぐるハート3 〜Sweet Songs Forever〜』において、ゲームクリア後のおまけシナリオとして収録された「CMスポット」において新番組として予告された架空のテレビアニメ作品のタイトル。本編のパロディ的な内容で嘘企画であると明記されており、後に実際に制作された以下に挙げるいずれの作品とも全くの別物である。
  2. 1.のファンディスクとらいあんぐるハート3 リリカルおもちゃ箱』に収録されているミニシナリオ。狭義にはこの作品がテレビアニメ版の原作にあたる[1]が、実質的には1.をはじめとしたとらいあんぐるハートシリーズ全体の後日談にあたる作品でありテレビアニメ版とは全くの別物である。
  3. 1.のOVA版に先行して発売されたミュージッククリップ集『とらいあんぐるハート 〜Sweet Songs Forever〜 サウンドステージVA』に2.のオープニングアニメという名目で収録されている短編アニメ作品[2]。なお、この作品及びOVA本編はテレビアニメ版と同一スタッフによる制作である。
  1. 第1期『魔法少女リリカルなのは』は、2004年10月から2004年12月にかけて全13話が放送された。本項ではこの作品について記述する。
  2. 第2期『魔法少女リリカルなのはA's(エース)』は、2005年10月から2005年12月にかけて全13話が放送された。
  3. 第3期『魔法少女リリカルなのはStrikerS(ストライカーズ)』は、2007年4月から2007年9月にかけて全26話が放送された。
  4. 劇場版『魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st』の製作が2008年7月に発表された。第1期をベースとした、新設定・新デザインによるパラレルストーリー[3]
  5. 第4期は以下の2作品からなる。

魔法少女リリカルなのはシリーズ > 魔法少女リリカルなのは
魔法少女リリカルなのは
Nanoha tan 1.jpg
ジャンル 魔法少女アニメ
テレビアニメ:
原作 都築真紀/ivory
総監督
監督 新房昭之
シリーズディレクター
チーフディレクター
企画
シリーズ構成
脚本 都築真紀
キャラクターデザイン 奥田泰弘
メカニックデザイン
音楽
アニメーション制作 セブン・アークス
製作 なのはPROJECT
放送局 日本の旗 日本放送局参照
台湾:Momo Kids
香港:HKCTV
大韓民国の旗 韓国Qwiny
タイ:TrueVisions
マレーシアNTV7
放送期間 2004年10月 - 12月
話数 全13話
その他
コピーライト表記 ©なのはPROJECT
ドラマCD:魔法少女リリカルなのは サウンドステージ
原作
制作 ディスカバリー
脚本
演出
放送局
番組
書籍
発売元 セブンエイト
販売元 キングレコード
レーベル キングレコード(VC制作部担当)
発売日
発表期間 2004年11月26日 - 2005年4月6日
販売価格
売上本数
レイティング
収録時間
話数
枚数 全3巻
その他
小説:魔法少女リリカルなのは
著者 原作 都築真紀/ivory
都築真紀
イラスト カバー・口絵 奥田泰弘
本文 長谷川光司
出版社 日本の旗 日本 学習研究社
台湾・香港 台湾国際角川書店
掲載誌
レーベル メガミ文庫
発売日 2005年9月27日
発表期間 -
巻数 全1巻
話数
その他
関連作品
* 魔法少女リリカルなのはシリーズ
テンプレート使用方法 ノート

魔法少女リリカルなのは』(まほうしょうじょリリカルなのは、Magical girl lyrical Nanoha)は、独立UHF系各局で2004年10月から12月にかけて全13話が放送されたテレビアニメ作品。『魔法少女リリカルなのはシリーズ』の第1期の作品である。

キャッチコピーは「魔法少女、はじめました。

概要[編集]

本作は、テレビアニメとしての、『魔法少女リリカルなのはシリーズ』の第1作目にあたり、良くも悪くもこのシリーズの流れを決定付けた作品である。

原作となったゲーム『とらいあんぐるハートシリーズ』のシナリオを担当した都築真紀が本作の全話の脚本も担当したのだが、当初から都築は「ゲームをそのままアニメ化することは難しい」という持論を持っており、また原作の『リリカルなのは』は『とらいあんぐるハート』という土壌があって初めて成立するもので、原作の『リリカルなのは』の部分だけをアニメ化しても上手くいかないと考えていたため、登場人物の設定を流用しただけで、内容についてはオリジナルで行くことに決めていた[4]。また、当初からUHFアニメとして深夜に放送されることは決まっていたため、その時間帯に視聴する層にアピールするため、派手なアクションを取り入れたとも語っている[4]

一方で、原作では重要なファクターだった男女間の恋愛というものは本作では極力オミットされ[5]、代わりになのはと、当初敵対する立場だったフェイトという2人の少女の間で、次第に友情が育まれていく様が丁寧に描かれていた。

また、従来は単なる「道具」としてしか描かれないことが多かった「魔法の杖」を、自立判断し英語で喋る[6]パートナーとして描いたことも特徴の1つである。

2004年12月に、全13話の放映を終了した『魔法少女リリカルなのは』だったが、翌年2月のファンイベント「リリカルパーティ」にて、早くも続編である『魔法少女リリカルなのはA's』の製作が公式に発表された。

ストーリー[編集]

自称・平凡な小学3年生高町なのはは言葉を話すフェレットが負傷し倒れているところを発見、保護する。フェレットの正体は異世界ミッドチルダからやってきた少年ユーノ・スクライアだった。

彼がこの世界に来た理由。それは彼が発掘したロストロギア(異世界に存在した高度な魔法技術の遺産)「ジュエルシード」が散らばってしまったためであった。成り行きから事情を知ったなのはは、ユーノと共にジュエルシードを集め、封印することを決意した。

登場人物[編集]

魔法少女リリカルなのはシリーズの登場人物 を参照

用語[編集]

ロストロギア
過去に何らかの要因で消失した世界、ないしは滅んだ古代文明で造られた遺産の総称。多くは現存技術では到達出来ていない超高度な技術で造られた物で、使い方次第では世界はおろか全次元を崩壊させかねない程危険な物もあり、これらを確保・管理する事が「時空管理局」の任務の一つである。
ジュエルシード
「ロストロギア」の一種で、碧眼の瞳を思わせる色と形状をした宝石。
全部で21個存在し、それぞれシリアルナンバーとしてローマ数字がふられている。一つ一つが強大な「魔力」の結晶体で、周囲の生物が抱いた願望(自覚の有る無しに関わらず)を叶える特性を持っている。ユーノ・スクライアが発掘、その後の事故で海鳴市周辺に漂流する。
「PT事件」の中核であると同時に、高町なのはが「魔導師」となり、フェイト・テスタロッサや「時空管理局」と出会うきっかけとなった「ロストロギア」である。
なお、後年の事件である「JS事件」(魔法少女リリカルなのはStrikerS参照)でも登場する。
プロジェクトF.A.T.E
詳細はこちら
傀儡兵(くぐつへい)
所有者の意に従い、行動する人型機械。往々にして戦闘用であり、西洋風の鎧と武器を武装した様な姿をしている。
アルハザード[7]
またの名を「忘れられし都」。古代ベルカよりさらに昔に存在したといわれている世界で、そこには時を操り、死者さえも蘇らせる秘術があるという。だが次元断層に沈みその存在は伝説上のものとされ、実在しないというのが通説。しかしプレシア・テスタロッサはジュエルシードの力で次元震を起こしアルハザードへの航行を果たそうとした事から、リンディ・ハラオウンは「彼女はアルハザードの実在を確認していたのではないか」と推測した。[8]
虚数空間
次元断層によって引き起こされる空間の穴。あらゆる魔法が消去される無限の空間が広がり、一度落ちれば重力の続く限り墜落を続け、二度と出る事は出来ない。
海鳴市
海に隣接した街で、第1期からA'sまでの主な舞台。海辺といっても山もあれば丘もあり、果てには温泉宿やスーパー銭湯も備えた、至れり尽くせりな街。登場人物のほとんどはこの街に住んでいる。土地に関する設定は原作からの変更がほとんど無いためこちらも参照。
翠屋
海鳴市にある、高町家が家族営業する喫茶店。洋菓子類の販売も行っており、店の雰囲気や味には定評がある。今でこそ人気の店だが、一時は高町士郎の重傷によって経営が傾いたことがある。

スタッフ[編集]

主題歌[編集]

オープニングテーマ「innocent starter
作詞:水樹奈々 作曲・編曲:大平勉 歌:水樹奈々キングレコード
エンディングテーマ「Little Wish 〜lyrical step〜
作詞:椎名可憐 作曲・編曲:太田雅友 歌:田村ゆかりコナミメディアエンタテインメント
挿入歌(第12話)「Take a shot
作詞・作曲・編曲:矢吹俊郎 歌:水樹奈々

サブタイトル[編集]

話数 サブタイトル 脚本 演出 絵コンテ 作画監督 総作画監督 DVD収録巻
1 それは不思議な出会いなの? 都築真紀 草川啓造 一分寸僚安 奥田泰弘 - Vol.1
2 魔法の呪文はリリカルなの? 秋田谷典昭 田所修 田中千幸
3 街は危険がいっぱいなの? 守田芸成 こでらかつゆき 高梨光 奥田泰弘
4 ライバル!?もうひとりの魔法少女なの! 阿部雅司 大田和寛 - Vol.2
5 ここは湯のまち、海鳴温泉なの 斉藤良成 こでらかつゆき 斉藤良成
6 わかりあえない気持ちなの? 上坪涼樹 田中千幸 奥田泰弘
7 三人目の魔法使いなの!? 阿部雅司 大田和寛 - Vol.3
8 それは大いなる危機なの? 西山明樹彦 田所修 高鉾誠 奥田泰弘
9 決戦は海の上でなの 上坪涼樹 こでらかつゆき 友岡新平 -
10 それぞれの胸の誓いなの 中山岳洋 田所修 中山岳洋 奥田泰弘 Vol.4
11 思い出は時の彼方なの 草川啓造 田中千幸
12 宿命が閉じるときなの 斉藤良成 こでらかつゆき 金子誠・水上ろんど
斉藤良成(メカニック)
友岡新平(エフェクト)
Vol.5
13 なまえをよんで 上坪涼樹 奥田泰弘 -

放送局[編集]

放送地域 放送局 放送期間 放送日時
岐阜県 岐阜放送 2004年10月1日 - 12月24日 金曜 24時10分 - 24時40分
埼玉県 テレビ埼玉 2004年10月2日 - 12月25日 土曜 24時30分 - 25時00分
三重県 三重テレビ[9] 土曜 26時20分 - 26時50分
大阪府 テレビ大阪[10] 土曜 27時10分 - 27時40分
千葉県 ちばテレビ 2004年10月4日 - 12月27日 月曜 25時40分 - 26時10分
神奈川県 tvk 2004年10月7日 - 12月30日 木曜 25時35分 - 26時05分

関連作品[編集]

CD[編集]

全てキングレコードより発売[11]。サウンドステージ[12]は本編の合間をドラマCDにした番外編である。収録内容の詳細は魔法少女リリカルなのは サウンドステージを参照のこと。

  • 魔法少女リリカルなのは サウンドステージ01(第2.5話 ドキ!水着でプールで大ピンチなの?、品番・KICA-666)
  • 魔法少女リリカルなのは サウンドステージ02(第5.5話 風の向こうの記憶なの、品番・KICA-667)
  • 魔法少女リリカルなのは サウンドステージ03(第14話 それから、品番・KICA-668)
  • 魔法少女リリカルなのは Original Sound Track(品番・KICA-693)

DVD[編集]

  • 魔法少女リリカルなのは Vol.1(品番・KIBA-1138)
  • 魔法少女リリカルなのは Vol.2(品番・KIBA-1139)
  • 魔法少女リリカルなのは Vol.3(品番・KIBA-1140)
  • 魔法少女リリカルなのは Vol.4(品番・KIBA-1141)
  • 魔法少女リリカルなのは Vol.5(品番・KIBA-1142)

小説[編集]

イベント[編集]

リリカル☆パーティー
2005年2月6日に東京・新木場のSTUDIO COASTで開催。『A's』の制作はここで発表された。

脚注[編集]

  1. 広義にはとらいあんぐるハートシリーズ全体を指す。
  2. 正式なトラックタイトルは『リリカル・マジック 〜素敵な魔法〜』。また、曲名でもある。
  3. メガミマガジン通巻100号記念特大号「魔法少女リリカルなのは特集」/魔法少女リリカルなのは:劇場版アニメ化決定 第1シリーズをリニューアルし09年公開へ(まんたんウェブ) - 毎日jp(毎日新聞)
  4. 4.0 4.1 『魔法少女リリカルなのは/魔法少女リリカルなのはA's ビジュアルファンブック』晋遊舎、2006年、138ページ。
  5. 同サイトのweb拍手レス「過去ログ(*´A`)2005年1月〜」の5/10などを信じるならば、恋愛もまた「アニメで表現するのは難しい」テーマだと考えていたようだ。
  6. 担当声優にネイティブスピーカーを起用していたことも。
  7. 原作の都築真紀ワイルドアームズシリーズのファンであり、ワイルドアームズシリーズにも人物として「アルハザード」が登場する。
  8. 魔法少女リリカルなのはStrikerS』でも取り上げられ「アルハザードの遺児」なる人物が出てくるが本作の段階ではまだ具体的な設定が作られておらず、都築もアトランティスやムー大陸のようなものとコメントしている。
  9. 1話で放送事故があり、翌週に再放送、最終週に2話放送した。
  10. 本放送においては、地上波の放映局ではシリーズを通して唯一のキー局系列局である。
  11. ただし同社のアニメ系レーベルとして知られるスターチャイルドではなくVC制作部の制作である。
  12. この名称は本作の親作品であるとらいあんぐるハートシリーズドラマCDシリーズに由来。

外部リンク[編集]

魔法少女リリカルなのはシリーズ
作品 第1期劇場版) - A's - StrikerS - 第4期Force - ViVid) - サウンドステージ
登場人物 主人公 なのは - フェイト - はやて
ヴォルケンリッター シグナム - ヴィータ - シャマル - ザフィーラ
その他主要人物 ユーノ - アルフ - クロノ
機動六課 前線フォワード部隊(スバル - ティアナ - エリオ - キャロ
時空管理局 A's関連 - 陸士108部隊 - その他
魔法関係の勢力 テスタロッサ家関係 - 闇の書関係 ヴィヴィオ - 聖王教会 - スカリエッティ & ナンバーズ - ルーテシア一行
海鳴市の人々 高町家 - その他の人々
カテゴリ Category:魔法少女リリカルなのは